4月中旬を境に、日本発売
版を元版とするテレビドラマ・アニメボックスの海賊版新譜が成都の市場より姿を消しました。したがって、去年の夏ドラマが最後となります。夏休みを終り、
電脳街などを見て回りましたが、旧譜が見られるだけで、全く置かなくなった店もあります。これは在庫が切れまた新たな供給がなくなったからかと思います。
日本での放送録画を元版とする海賊版はDVD、圧縮DVDともに木村拓哉の『エンジン』・天海祐希の『離婚弁護士2』などのように春ドラマが何本か出ています。したがって、日本ドラマの供給は日本発売を元版とするものから、放送録画を元版とするものに転換されたことになります。当然ながら、後者は画質がVCD並み、ほとんどが中国字幕固定、一部映像切れなど、品質においてとうてい前者に及びません。一方で、後者は放送終了とともに直ちに市場に出せ、圧倒的なスピードを持っています。
どうして、前者が消えたのでしょうか。その根底には、日本の映像作品が以前より人気がなくなってきたことにあります。このことは映画DVDの
海賊版(例えば吉永小百合の『北の零年』の新譜が発売されていることで見るように、日本発売版を元版とするものが現在でも発売されています)の新譜数の減
少に明白に現れています。また店主の話もそれを裏付けています。そして、中国人は高画質より価格を重視していることです。ボックスものの発売が、DVDから圧縮DVDへと主流が移っていること(必ずしも日本ものではなく、全体的な傾向)はこれらのことの反映だと考えます。すなわち、画質はVCD並みですが、DVD1枚6元で2話、圧縮DVD1枚4元で6~8話程度と、1クール・ドラマの場合、DVDで6枚組36元に対して、圧縮DVDで2枚組8元と、圧倒的に圧縮DVDがリーズナブルなのです。多少の品質の問題があってもよいのです。2001年に消えた、ビデオによる放送録画(台湾でのレンタルビデオ用をVCD化したもの)が、昨年からHDレコーダーでの放送録画と進化して、そのルートが定着したことになります。そして、放送録画によるものは何といっても放送終了から1・2週間で市場に出せるという速度の優位があります。日本に関心のある中国の消費者は日本の関係情報を20世紀に比較して早くかつ多く入手しています。その意味からも、スピードを要求されます。以上、品質よりも価格、そして速度が放送録画を元版とする圧縮DVDが中心になってきたと考えます。
(2005.09.14)
















































