2008年度後期記事目次

 四川省では、5月12日午後、汶川大地震が起き、大いなる犠牲者を出しました。この歴史的ともいえる戊子年を終え、新たな己丑年がよい年であるよう願うところです。

 さて、2008年度後期(7月~12月)の記事目次を掲載します。なお、前回までの記事目次は「ブログ開設1周年記念・記事目次」(20051124日)、「2005年度後期記事目次」(同年1231日)、「2006年前期記事目次」(2006年6月30日)、「2006年度後期記事目次」(同年1231日)、「2007年度前期記事目次」(2007年6月30日)、「2007年度後期記事目次」(同年1231日)、「2008年度前期記事目次」(2008年7月5日)です。

 では、よいお年を。

 

07.01 続・日本文化分野での卒業論文題目―成都雑感〔70〕―

07.05 2008年度前期記事目次

07.18 夏休み帰国

08.02 CA421便での成都搭乗・北京経由手順―成都雑感〔71〕―

08.09 武田氏躑躅ヶ崎館跡―歴史雑感〔9〕―

09.07 成都に戻る

09.10 外務省の渡航情報は四川省の地震復興への阻害要因

09.20 CA422便での北京経由・成都入国手順―成都雑感〔72〕―

09.27 国慶節の西安行

10.05 西安交通大学日本語学科98年卒業生10周年同窓会

10.14 秋の九寨溝1日目―四川雑感〔6〕―

10.15 秋の九寨溝2日目―四川雑感〔7〕―

10.16 甘海子・岷江源流―四川雑感〔8〕―

11.01 紅葉の九寨溝―四川雑感〔9〕―

11.10 王婆蕎麺―成都雑感〔73〕―

11.18 在重慶日本国総領事館による「大規模災害用緊急一斉通報機能」―成都雑感〔74〕―

12.09 「龍抄手」総店―成都雑感〔75〕―

12.20 2009年の中国の祝日―中国雑感〔2〕―

12.26 豆花火鍋―成都雑感{76}―

12.31 2008年度後期記事目次

(2008.12.31)

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豆花火鍋―成都雑感〔76〕―

 四川で「火鍋」といえば、真っ赤なだし汁の麻辣味のしびれと辛さの鍋料理とお思いでしょう。ですが、中国で「火鍋」とは鍋物のことを意味しますから、日本の鍋物が各種あるように、各種の火鍋があり、とうぜん辛くないのもいろいろあるわけです。そこで、四川の辛くない火鍋、「豆花火鍋」を紹介します。

 豆花とは豆腐花の略称です。字からお分かりのように、豆腐製品の一種です。通常の豆腐が型枠に豆乳を入れて凝固させて、固まった後に、これを水に入れて、裁断する(なお、中国では裁断ぜず、そのまま出し、客の求めに応じて裁断するのが普通)のに対して、豆花は豆乳を寸胴鍋のような深鍋に入れて凝固させ、鍋のまま店頭に出し、客の求めに応じて杓文字などで掬い取ります。硬さは豆腐よりは柔らかいものです。そうです、豆花火鍋は、この名の通り豆腐花を主具材にした鍋料理です。写真1をご覧ください。これは表面を覆った具材をどかし、杓文字で下に隠れていた豆花を出して見せたものです。鍋の下に大量の豆花が隠れています。そして、汁の色を見てください、赤くないでしょう。かすかな塩味の淡白な汁です。ただし、写真の左に赤黒い汁、これは実はほとんど豆板醤といったつけだれなのです。ここに四川人の料理であることが表れています。もちろん、これを用いず、そのまま食しても、醤油などで食してもいいのです。煮立ったら、まず豆花を食します。それからは適宜各種の具材を食し、さらに追加の具材を入れて食します。

 注文は、メインの豆花を選んで、追加の具材(小皿)を選びます。今回行った店では、豆花は3種類、「素豆花」(野菜類のみ)8元・「葷豆花」(肉類入り)11元・「三鮮豆花」(肉・魚介類入り)13元です。この値段は1人分です。追加の葷菜は10~5元、素菜は3~1元です。なお、豆花の追加は無料で、飲料として豆乳が無料で付いてきます。写真1は三鮮豆花です。

    さて、今回行った店は、西南交通大学付近にはこの豆花火鍋のいい店がないので、四川大学付近の店へと遠征しました。ちょうど、夕方のラッシュ時とも重なり、バスで1時間ほどかかりました。これが、写真2に見る、「瀘州酸菜豆花」店です。瀘州とは成都市西南約280kmの長江に接する市です。酸菜とは四川風の漬け物のことで、白菜が一般的です。写真をごらんのように、気取ったレストランではなく、典型的な庶民の食堂といった店構えです。時間は平日の20時くらいですが、ごらんのように客でいっぱいで、流行っている店であることがお分かりでしょう。私たちが着いた18時半頃では、席待ちの行列を作っており、店員に告げて順番を待ちました。店の住所は共和路8号附4号です。行き方は、一環路南一段中間付近(最寄りのバス停は紅瓦寺―12192734727792112路)で、南に紅瓦寺街(角に学府歌城という映画館の入ったビルがあります)に入り直進し、ぶつかった道が共和路ですから、左に曲がり、歩くとすぐです。また、共和路を進むと、太平南街になり、九眼橋に出ます。なお、共和路の東側は四川大学本キャンパスです。

 

(2008.12.26)

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2009年の中国の祝日―中国雑感〔2〕―

 明年(2009年)の祝日(休日)に関する、12月4日付国務院の通知が10日に新聞報道されました。これにより、中国の公的機関は休日を実行しますし、民間もこれを基準に休日を組みます。つまり、明年の休日日程が定まったわけです。本年の通知および報道は今までの年末近くから早まり、それだけ予定が早く組めることになりました。

 次の通りです。

一 元旦(1月1日)

1月1日(金)~3日(日)の3日間を休日。

二 春節(旧暦元旦 1月26日) 法定休日(旧暦大晦日~1月2日)

1月25日(日)~31日(土)の7日間を休日。

1月24日(土)〔29日・木〕・2月1日(日)〔30日・金〕振替出勤日。

三 清明節(4月4日)

4月4日(土)~6日(月)の3日間を休日。

四.労働節(5月1日)

5月1日(金)~3日(日)の3日間を休日。

五 端午節(旧暦5月5日 5月28日)

5月28日(木)~30日(土)の3日間を休日。

31日(日)〔29日・金〕振替出勤日。

六 国慶節10月1日) 法定休日(10月1日~3日)

  中秋節(旧暦8月15日 10月3日)

10月1日(木)~8日(木)の8日間休日。

9月27日(日)〔7日・水〕・1010日(土)〔8日・木〕振替出勤日。

 

 なお、以下に国務院通知原文を載せておきます。

 

关于2009年部分假日安排的通知

办发200842

各省、自治区、直市人民政府,国院各部委、各直属机构:

根据《国院关于修改<全国年念日放假>的决定》,便于各地区、各部及早合理安排假日旅游、交通运、生产经营等有关工作,院批准,2009年元旦、春、清明劳动节、端午、中秋和国庆节放假休日期的具体安排通知如下。

一、元旦:11日至3日放假,共3天。其中,11(星期四、新年)法定假日,13(星期六)公休日。14(星期日)公休日12(星期五)14(星期日)上班。

二、春125日至31日放假,共7天。其中,125(星期日、农历除夕)126(星期一、农历正月初一)127(星期二、农历正月初二)法定假日,131(星期六)照常公休;125(星期日)公休日128(星期三)124(星期六)21(星期日)两个公休日129(星期四)130(星期五)124(星期六)21(星期日)上班。

三、清明44日至6日放假,共3天。其中,44(星期六、农历清明当日)法定假日,45(星期日)照常公休。44(星期六)公休日46(星期一)

四、劳动节51日至3日放假,共3天。其中,51(星期五、五一际劳动节)法定假日,52(星期六)53(星期日)照常公休。

五、端午528日至30日放假,共3天。其中,528(星期四、农历端午当日)法定假日,530(星期六)照常公休;531(星期日)公休日529(星期五)531(星期日)上班。

六、国庆节、中秋101日至8日放假,共8天。其中,101(星期四)102(星期五)103(星期六)庆节法定假日,104(星期日)照常公休;103(星期六)公休日及中秋别调105(星期一)106(星期二)927(星期日)1010(星期六)公休日107(星期三)108(星期四)927(星期日)1010(星期六)上班。

假日期,各地区各部要妥善安排好班和安全、保等工作,遇有重大突事件生,要按定及时报告并妥善置,确保人民群众祥和平安度过节日假期。

〇〇八年十二月四日

(『中華人民共和国中央人民政府』http://www.gov.cn/zwgk/2008-12/10/content_1174014.htm)

(2008.12.19)

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「龍抄手」総店―成都雑感〔75〕―

  四川料理で知られる成都市は、また小吃(軽食)でも名高いところです。担担麺・鐘水餃・頼湯元などです。この小吃の一つとして名高い龍抄手を紹介します。抄手とは、中国南方地区でワンタンのことをいいます。すなわち、龍抄手とは龍ワンタンということです。これの本家が「龍抄手」総店です。当店は1941年に創業され、1963年に成都市の中心繁華街の春期路南段に店を構えました。20078月、ビルの改築にともない、近くの城守街63号に移転して、現在に至っています。この間、1995年、国内貿易部(省)から「中華老字号」(中国老舗)の称号を得ました。「陳麻婆豆腐」店も同様に称号を受けた店です。現在の店舗地は、城守街(イトーヨーカドー春熙店前から南に行く)と聯升巷(紅星路三段〔東〕と春熙路南段〔西〕とを結ぶ)とが交差する北西角に、位置します。

 さて、今回は総店2階の餐庁で食しました。本階はレストランとなっており、基本的に冷菜・熱菜・小吃の組み合わせセットメニューとなっています。58元・78元・98元…の、1人前セット(1~3人用と4~6人用に分かれます)と、1卓用セットとがあります。

 私たちが食したのが4~6人用58元(4冷菜4熱菜1湯10小吃)セットで、これが写真1です。中央大皿が「橙香銅盆鶏」・「紅湯双胞」、これらを囲む中皿が左から時計回りに「蜇頭青豆」(冷)・「樟茶仔鴨」・「夫妻肺片」(冷)・「白灼菜心」・「泡椒風爪」(冷)・「麻辣漢笋」(冷)と「雪見竹蓀湯」、大皿の手前に小吃の「龍抄手」・「担担麺」・「玉米金糕」です。さらに、「鐘水餃」「頼湯元」「蛋烘糕」「椒塩白粽」「青蔬焼麦」などの小吃が配膳されます。ごらんのように四川料理の特徴である赤黒い麻辣味の料理が中心ですが、蜇頭青豆などのような柔らかい味のもあります。また小吃には頼湯元のような甘いデザート料理もあります。ですから、辛いのから甘いのまで楽しむことができます。 

  

 餐庁では食事とともに、写真2に見るように、舞台がしつられており、中国楽器による演奏も楽しめます。
 
 「龍抄手」総店の本来の姿は1階です。ここは中国の庶民食堂として、まず食券を買い、テーブル席について係員に食券を渡し、配膳されるのを待ちます。写真3がこの1階を、テーブル席側から配膳部へと撮ったものです。月曜日13時過ぎですが、人気店とあって、ほぼ1階のテーブルは埋まっていました。テーブル席は地下1階にもありますが、休日などの混雑時には席を確保するのも大変です。食券売り場は配膳部の左手にあり、この上部の壁にメニュー表があります。抄手(ワンタン)は各種(燉鶏抄手・海味抄手・原湯抄手・酸辣抄手・枸杞抄手・豆辨抄手)あり、10個入りで12元です。当店のワンタンの餡は豚肉でこれを薄い皮で包んであります。味の違いは基本的にスープの違いです。淡泊なものから辛いのまであります。ワンタン以外にも、麺・粉・餃子・糕などの小吃もあります。もちろんこちらにも小吃セットがあります。Aセット38元(14小吃6冷菜1湯)とBセット28元(12小吃4菜1湯)で、これで十分にお腹いっぱいになります。なお、ビールは8元です。
 

 最後に、写真4は聯升街から見た総店の正面入口です。城守街・聯升街側の店のビルの壁に、赤い大きな店名の看板が掲げられていますから、目印になるでしょう。なお、当店は陳麻婆豆腐店などと同じく成都市飲食公司傘下の店で、同公司傘下には成都市の名小吃店が多く含まれます。

 
付随情報  東大街にあった「成都小吃城」は、この春、再開発にともないビルが解体され、営業を停止しました。

(2008.12.09)

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在重慶日本国総領事館による「大規模災害用緊急一斉通報機能」―成都雑感〔74〕―

 在重慶日本国総領事館から、本日、件名「大規模災害用緊急一斉通報機能(一斉送信運用テスト)」のメールが送信されてきました。この件名のメールは外務省の統括するもので、すでに他地区の在中国日本国公館では送信されていました。重慶市・四川省・雲南省・貴州省を管轄する在重慶日本国総領事館でも実施されたことになります。以下が、本文の全文です。

 

This message has been written in Japanese. Sorry for no English.

If you have any question, please call to the nearest Embassy or

Consulate General of Japan, Consular Section. Thank you.

 

Kotirawa Jyuukei Souryoujikan No Kinkyuu Issei Tsuuhou

(INSIDE Integrated Notify Support In Disaster & Emergency) Desu.

Kono Message Wa Nihongo Kanji Nite Soshin Sareteimasu. Honkenni

Kanshiteno Otoiawasewa Ochikakuno Zaigaikoukan Made Gorenraku Kudasai.

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 こちらは、重慶総領事館 緊急一斉通報(INSIDE Integrated Notify

Support In Disaster & Emergency)です。この一斉通報は、在留届にて

届けられたメールアドレスに自動的に配信されております。

 

 もしご帰国、他国に転居等されておられ、帰国(転居)届がお済みで

ない場合には、まことに恐れ入りますが最寄の在外公館または

外務省領事局政策課領事IT班(東京03-3580-3311、内線5818,5367)まで

ご連絡下さい。

 

 なお、このメールに返信しますと、発信元の在外公館に返信できます。

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重慶市、四川省、雲南省、貴州省の在留邦人の皆様へ

 

(一斉送信運用テスト)

 

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2008年11月18日 大規模災害用緊急一斉通報機能

           (一斉送信運用テスト)

 

       在重慶日本国総領事館 領事班

 

 これは、「大規模災害用」とありますが、実は「緊急一斉通報(INSIDE Integrated Notify Support In Disaster & Emergency)」とあるように、当該国・地区に緊急事態が発生した場合の、緊急事項(情報)の通報(連絡)です。このような、緊急通報システムがなされることは結構なことです。しかし、長年の在中国の実際から見ると、「外務省の渡航情報は四川省の地震復興への阻害要因」(2008年9月10日付)でも触れているように、外務省の情報収集・分析能力には疑い目を持たざるをえません。したがって、「緊急一斉通報」はこれを特に絶対視することなく、各種情報の一つとして、判断・分析材料の一つに過ぎないと心得ています。これのみに頼ることはむしろ危険と考えます。あくまでも自分自身の情報収集を欠かすことなく、また分析能力の向上に努めたいと考えています。

(2008.11.18)

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王婆蕎麺―成都雑感〔73〕―

 中国の麺は基本的には小麦粉です。ですが、蕎麦を四川省の山間でも生産しています。で、四川省には蕎麦粉を用いた麺があります。これが「崇州蕎麺」です。成都市管轄の崇州市は成都市西34kmにあります。市中心は成都平原に位置しますが、北側が景勝地九龍溝のある3千m級の山岳地帯です。この環境が、当市の小吃として崇州蕎麺を生んだのでしょう。

 「崇州蕎麺」の看板を掲げた店は成都市内にも見かけます。崇州蕎麺を食する店の一つとして、「王婆蕎麺」青石橋店を紹介します。本店は青石橋北街十字口(十字路)東南角に位置します。北街の対面が成都市の胃袋、青石橋海鮮市場です。海鮮物を主に高級食材を商う市場です。この十字路へは、春熙路南段から東大街を横断し、走馬街を南下し、右に学道街には入り歩くと、出ます。約500mです。または、塩市口から大業路へと南に歩き、学道街へと左に入って進むと、十字路です。約300mです。営業時間は8~20時です。

 写真1は、学道路から見た店構えです。「青石橋 王婆蕎麺」の看板の左右に、「王婆凍糕」「王婆肥腸粉」の看板を掲げているように、これらもこの店の売りです。歩道にも椅子を出し客がおり、昼時ですが、流行っている様子がうかがえます。

081109王婆蕎麺016

 写真2は、もっともポピュラーな「牛肉蕎麺」(6元)です。このほかにも、各種の麺があります。壁に掛けてあるメニュー表で選び、食券を買い、席で待ちます。トッピングは写真に見える牛肉の細塊ですが、これは少量で、香菜が散らされています。ごらんの赤色のスープは四川特有の麻辣味で、豆板醤の辛みに花椒のしびれ味が加わります。相当な辛さと思ってください。麺は蕎麦粉の割合がそう多くなく、かすかに蕎麦の感じがする程度です。ですが、辛さに強ければ、普通の麺とは違う食感が楽しめます。

081109王婆蕎麺003

 写真3は、蕎麺の製造の様子です。写真で左下に見える黄色の塊が練った蕎麦・小麦粉の塊です。これを1人前の量に千切って、写真中央の蕎麺製造機の中央の壺に入れます。次いで、横手(男性が持っているもの)に全身の体重をかけて引き下ろします。すると、壺下の細穴を通過して、塊が細麺条となり、降りてきます。これをお湯で受けて、そのまま茹でます。すなわち、麺製造から茹でるまでが一貫した作業なのです。すぐ茹であがりますから、奥の男性が椀に取り、さらに奥の人に渡し、スープとトッピングをし、完成です。なお、この押し出し式の麺製造法は、雲南省の名物小吃の米綫(米粉製の麺)にも見られます。

081109王婆蕎麺014

 本店の数軒隣(東)にも崇州蕎麺の店がありますから、比較するのもいいでしょう。

(2008.11.10)

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紅葉の九寨溝―四川雑感〔9〕―

10月25・6日(土・日)の両日をかけ、10・1日(「秋の九寨溝1日目―四川雑感〔6〕―」)に続き再度、九寨溝に訪れました。暖かかったため、例年に比して遅い、紅葉を見るためです。なお、九寨溝管理局の公式Webサイトでは、10月16日付ニュースで紅葉宣言をしています。

行程は次の通りです。

25日(晴)  7時半過ぎ入溝。バスにて鏡海(8時前)。バスにて原始森林(8時40分前)。徒歩で周回(約1km強)。バス(芳草海・天鵝海は車中)にて箭竹海(9時10分過ぎ)。以後は徒歩にて、箭竹海瀑布~熊猫海(10時10分前、約2km)。熊猫海瀑布~幽林桟道~五花海(10時50分前、約2km)~五花海観景台~五花海(昼食11時50分前、約1km)。孔雀河道~小金鈴海~大金鈴海~珍珠灘~珍珠灘瀑布(13時過ぎ、約1km)。珍珠灘からバスで諾日朗旅游中心(13時10分)。徒歩で諾日朗瀑布(13時半)~諾日朗瀑布上車站(約1km)。バスにて樹正寨(14時10分過ぎ)。バスにて出口へ、14時40分過ぎ出溝。以上で日則溝景区巡りは完了しました。なお、徒歩では原始森林・箭竹海間約4km、珍珠灘瀑布・鏡海間約1km、鏡海・諾日朗瀑布間約2km半です。

26日(晴)  8時半入溝。バスにて長海(9時半前)。徒歩にて五彩池(10時前)~五彩池上車站(約1km)。バス(季節海は車中)にて鏡海(10時半過ぎ。実は原始森林行に乗ったため)。バスにて犀牛海(11時20分前)。以後は徒歩にて老虎海(12時前、約600m)~樹正瀑布~樹正群海(12時10分過ぎ、約500m弱。昼食)。道路を徒歩で臥龍海~樹正群海(13時、往復約1km強)~遊歩道で臥龍海~火花海(14時前)~双龍海~双龍海上車站(14時10分、約2km)。道路を徒歩にて芦葦海~盆景灘(14時40分過ぎ、約2km半弱)。バスにて出口へ、15時出溝。以上で則渣洼溝景区・樹正溝景区巡りが終了し、九寨溝の全観光を終えました。

今回の観光は徒歩を基本として撮影に心がけました。今年は四川汶川大地震の影響で観光客が少ないこと、私の足は速いこと(中国では遅めにしていますが、日本での通常速度は約6km))から、時程に関してはもう少しかかると思います。ともかく2日間かければ、各観光スポットをゆったりと徒歩で巡ることができます。

それでは下に紅葉を主体とした写真をお見せします。上流(日則溝景区)から下流(樹正溝景区)の順となっています。写真1は、箭竹海中央付近を道路側からやや望遠側で撮ったものです。対岸の山は黄色を主とした紅葉に覆われています。これが湖面に反映しています。

081025九寨溝 077

写真2は、熊猫海のスポット台上から上流へ右岸側をとらえたものです。岸の桟道は箭竹海からの遊歩道です。

081025九寨溝 122

写真3は、観景台より五花海を俯瞰したものです。写真の上部、五花海の奥が孔雀河道です。

081025九寨溝 203

写真4は、孔雀河道の下流から河道全体を撮ったものです。ここも五花海と並び紅葉のスポットです。写真中央上に見える道路のあたりが観景台です。

081025九寨溝 250

写真5は、珍珠灘が滝(珍珠灘瀑布)となって落ちかかるところを、下る遊歩道からとらえたものです。ちょうどここに紅葉した木がありました。

081025九寨溝 276

写真6は、鏡海のスポット点近くから、下流方面を望遠側で引きつけてとらえたものです。道路側ではこの付近に紅葉が集中しています。なお、これは26日撮影で、10時半過ぎにもかかわらず、波立たずでした。

081026九寨溝 113

写真7は、犀牛海中央付近を道路側からとらえたものです。スポット点からは上流に歩く必要があります。

081026九寨溝 142

写真8は、老虎海中央付近の道路対岸の紅葉を望遠側で撮ったものです。11日にも同一地点を撮りましたが、より紅葉に映えています。

081026九寨溝 154

写真9は、樹正群海の道路側スポット点から群海下流域を俯瞰したものです。群海の下流に見えるのが臥龍海です。対岸の山も黄色くなっています。

081026九寨溝 217

写真10は、逆に遊歩道から奥に道路越しに樹正寨を入れて望遠側で撮ったものです。ここでは一部しか見えませんが、寨を囲む山も紅葉しています。

081026九寨溝 245

写真11は、双龍海の道路寄り遊歩道から対岸をとらえたもので、ここの対岸の山も紅葉しています。

081026九寨溝 298

最後の写真12は、芦葦海上流部で、道路側から対岸の山の紅葉を撮ったものです。黄色を主体とした紅葉が山の上まで昇っていきます。

081026九寨溝 305

なお、フォトアルバム「四川(紅葉の九寨溝)」には、行程順に多数の写真をアップしました。

両日は時に雲が張ることはありましたが、晴天で、撮影日和といってよかったです。このように観光自体は天気に恵まれ、寒くもなく(服装は10・10日と同様にフリース・薄手セーター・長袖シャツの重ね着)、よかったです。

しかし、成都戻る日、27日(月)は朝から雨模様で、途中からは雪に変わり、岷江源流付近の野は白一面でした。視界不良のため、九寨黄龍空港は午前中1便の飛来もなく、大幅な遅延となり、ようやく午後になり、成都からの到着便が着き、私の便も(2番目)も約2時間半の遅延で、無事成都に戻れました。便によっては午前中の便が夕方発となりましたから、まだよかったです。また、黄龍への道は通行不能となりました。

(2008.11.01)

 

付記  夏の九寨溝は、「九寨溝・黄龍(1)―四川雑感〔2〕―」(2005年6月27日付)、冬の九寨溝は、「冬の九寨溝―四川雑感〔5〕―」(2007年1月15日付)、また「秋の九寨溝1日目―四川雑感〔6〕―」(2008年10月14日付)・「秋の九寨溝2日目―四川雑感〔7〕―」(2008年10月15日付)を参照のこと。

 

〔追記〕 フォトアルバム「四川・紅葉の九寨溝」は、https://1drv.ms/f/s!AruGzfkJTqxngpIHBG53GDS4KvNHjQです。

(2011.09.28)

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甘海子・岷江源流―四川雑感〔8〕―

13日(月)、9時、ホテルを出発して、タクシーで空港に向かいました。この日は、まさに雲一つない快晴で、成都では見られない、すんだ青空でした。

途中、「甲蕃古城」(チベット式古建築を模したリゾート施設)の九寨溝寄り約1kmにある、甘海子風景区で車を止めました。写真1はこのほぼ中央から北へと甘海子(湿原)を撮ったものです。

081013甘海子 001

写真2はさらに道を進み南へと撮ったものです。お分かりのように、ここも紅葉が始まっています(夏には高山植物が咲きます)。この九寨溝から弓杠岭(峠)までの山道の途上には紅葉が見られます。

081013甘海子 011

弓杠岭を過ぎたところが、写真3に見る、「岷江源」すなわち岷江源流です。岷江はここより発し、松潘県・茂県・汶川県の山間を流れて、都江堰市で成都平原に出、楽山市を経て宜賓市で金沙江と合流して長江となります。ここからの水が遠く上海市まで流れて海に注ぐのです。なお、弓杠岭を境に北側の九寨溝県は山が森で覆われているのに、南側の松潘県の岷江源流付近は草の湿原となっています。

081013岷江源流 013

10時半過ぎに九寨黄龍空港(2003年9月開港・2007年4月拡張 九寨溝88km・黄龍53km・川主寺12km)に着きました。この空港は高度3500mにある高地空港で、山頂を切り開いて建設されたため、気象条件(特に風)に厳しく、1年中遅延が珍しくない空港ですが、今回は往復ともほぼ定刻通りと恵まれました。

昼に空港を離陸した飛行機上から撮ったのが写真4です。山々の地肌が随所に露出し、明らかに山崩れの痕跡であることがお分かりでしょうか。この地点は震災のもっとも厳しかった地区の一つである北川県ではないかと思いますが、まさしく5月12日の汶川大地震の爪痕なのです。写真からも山崩壊の大きさが察せられるでしょう。

九寨溝 040

こうして、午後、成都に戻り、今回の旅行を終えました。

(2008.10.16)

 

〔追記〕 フォトアルバム「四川・甘海子と岷江源流」は、hhttps://1drv.ms/f/s!AruGzfkJTqxngpIEZtAsH0OFgKJogQです。

(2011/09.28)

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秋の九寨溝2日目―四川雑感〔7〕―

九寨溝2日目の12日(日)、再度入場券を買い(本年4月から2日間通用券はなくなりました)、朝9時前に入溝しました。バスで一気に最奥の原始森林に向かいました。下車後、原始森林の遊歩道を少し歩いたところで撮ったのが写真1です。遊歩道は回遊コースで2kmほどですが、雰囲気もつかめたので、全部は歩かず途中から戻りました。

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バスに乗車し、原始森林と対面する位置ある剣岩懸泉をバス中からとらえたのが写真2です。窓から天鵝海などを眺め撮影し、終着のセンター前で下車し、出口行のバスに乗り換え、次の犀牛海で下車し、本日の歩きの開始です。

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この日は、前日の曇りが主体で、時に青空見える天気から、完全な晴の天気となり、歩くのにも気持ちいい気候です。犀牛海から隣の老虎海に歩き、対岸に見える1本の紅葉をとらえたのが写真3です。

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次いで、磨房と案内のある遊歩道を下ると、樹正瀑布が見えます。写真4は滝下流から全景をとらえたものです。ちょうど逆光になりますから、太陽光が滝に注ぐように写っています。

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そして、樹正群海となり、磨房(水車)を過ぎて、階段を上ると、樹正群海を見下ろす展望台(道路脇。犀牛海から1km)に出ます。道路の向こう側(西)が樹正寨で、今は観光地化(お土産屋など)したチベット族の集落です。ここで、樹正群海を眺めながら、前日と同様の昼食としました。12時前です。写真5はここで撮った樹正群海です。

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昼食後、道路と反対側(東)の遊歩道を歩き、樹正群海を眺めます。そして、道を歩けば臥龍海を過ぎます。ここで道は双龍海・芦葦海と火花海へと分かれます。左に火花海へと歩きます。写真6は道路へ出たところで撮った火花海です。さらに隣の双龍海(樹正群海から2km)へと道路を歩きます。ここで乗車し、最後の観光地、盆景灘で下車し、観光を終え、出口に出たのが14時半過ぎでした。以上で、2日間にわたる九寨溝観光を終えました。

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この2日の気温は約18~5度で、私の服装は長袖シャツ・薄手セーター・フリースの重ね着で、暑さを感じるとセーターは脱ぎました。また、この間の入場者数は、地元のタクシー運転手が2千人程度ではないかと話していました。私の見たところでも、予想(3~4千人)したほど観光客はおらず、各観光スポットでの撮影がスムーズに行きました。

なお、夏の九寨溝は、「九寨溝・黄龍(1)―四川雑感〔2〕―」(2005年6月27日付)、冬の九寨溝は、「冬の九寨溝―四川雑感〔5〕―」(2007年1月15日付)を参照のこと。

(2008.10.15)

 

付記  「紅葉の九寨溝―四川雑感〔9〕―」(2008年11月1日付)。

 

〔追記〕 フォトアルバム「四川・秋の九寨溝」は、https://1drv.ms/f/s!AruGzfkJTqxngpIGzZC2wu9DiMqmkwです。

(2011.09.28)

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秋の九寨溝1日目―四川雑感〔6〕―

10月10日(金)から13日(月)まで、週末を利用して、九寨溝に行ってきました。今回は4度目で秋は初めてです。九寨溝のみを11・12日の2日間をかけて巡りました。

5月12日の四川省汶川大地震では、九寨溝自体はさしたる被害を受けませんでした。しかし、途中経路が震源地域であったため、幹線路である国道213号(成都・蘭州)が甚大な被害を被り、不通となり(9月下旬から小型車両のみようやく時間規制の通行可となりました)、東迂回路(綿陽市・平武県)経由も震災復興を優先するため、バスツァーの募集が停止されています。こんな訳で、現在の九寨溝への経路は九寨黄龍空港を利用した空路が主体となっています(一部、新開発された蘭州からのバスツァー)。このため、例年なら国慶節には日2万5千人以上の観光客が押し寄せるのに、今年は最高で約8千人と少なかったのです。いわば、二度とないほどの観光客の少ない年なのです。

そこで、この二度とない機会を利用して、秋の九寨溝に行ったわけです。10日午後の便(料金980元・空港使用料50元・燃費サーチャージ80元 計1110元)で成都を立ち、空港よりタクシー利用(200元 約1時間半)で、夕刻九寨溝口東2kmの九寨溝千鶴大酒店(4星・ツィン240元 標準料金988元)に投宿しました。なお、本年は観光客が少ないため(特にバスツァー停止のため)、商店・食堂などは閉めているところが多く、3星以下のホテルの過半は休業中でした。このためもあり、ホテル近くに良さそうな食堂などはありませんでした。

翌11日(土)、朝タクシー(ホテル前の道路に数台客待ち)で入口に行き、8時半に入溝(入場料220元 60歳以上・障害者・学生170元、溝内バス90元)し、バスでまず鏡海へと向かいました。ここで注意したいのは、原始森林・長海・樹正寨と3方面行があることで、朝は樹正寨行が一番多いということです。奥の日則溝や則査洼溝に向かう場合、これに乗ると乗り換える必要がありますから、乗る前に行き先を確認してください。

朝の鏡海を出発点に観光を開始しました。写真1が鏡海の様です。9時前には到着しましたが、かすかな波があり完全な鏡状態とは行きませんでした。それでも写真をごらんのように、湖面に映る山とは見えないでしょう。

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次いで、バスに乗り箭竹海まで行き、これを撮影の後、バスで熊猫海に下りました。写真2は熊猫海から道路側の山を望んだものです。少しですが、紅葉が始まったことを示しています。本年は10月上旬まで暖かく、例年に比して、紅葉が遅れているようで、九寨溝全体にいえますが、まだまだ本格的とはいえず、おそらく下旬が見頃になるのではないでしょうか。ここから、2.5kmの幽林桟道を歩きながら、五花海へと向かいます。熊猫海は熊猫瀑布となって落下しますが、夏に比して、水量は少なく、滝壺でしぶきを浴びるほどではありませんでした。

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写真3は五花海の観景台(道路の最高地点。車は停車禁止なので、下から歩いていきます)から湖全景を俯瞰したものです。紅葉の盛りとなると、ここから湖を囲む紅葉が見られます。残念ながら、まだまだ紅黄になっていません。観景台から湖に下りて、湖畔で昼食としました。成都から持参のイトーヨーカドーのアンパン(1.6元)です。12時前でした。

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五花海から、孔雀河道・小金鈴海・大金鈴海(約1km)を経て、珍珠灘へと歩きます。写真4は珍珠灘を横断してかかる遊歩道上からのものです。

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そして、遊歩道にしたがって下ると、珍珠灘瀑布となります。さすがに幅200m以上あり、迫力あるもので、下る遊歩道にも水飛沫がかかります。写真5は滝の中央部を正面からとらえたものです。こうして滝の沿って歩き、鏡海バス停留所まで歩きます(灘から約1km)。

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ここからバスに乗り、諾日朗旅游中心(観光センター)に行きます。ここで、長海行のバスに乗り換えます。長海行バス乗り場はセンターの先です。終点の長海で降ります。14時半を回っていました。写真6は長海全景を見たもので、奥の山はすでに雪をかぶっています。

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長海からは遊歩道を下り五彩地に向かいます。写真7は池の北側から全景をとらえたもので、ここも紅葉はよりすてきなものになります。そして、五彩池上車站(以上約1km)へと歩き、バスに乗車し、センターで下車します。

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ここから案内板にしたがって、諾日朗瀑布へと歩きます。中国最大の幅約320mの滝のほぼ中央を正面からとらえたのが写真8です。以上で、1日目の観光を終え、諾日朗瀑布上車站(以上約1km)へと下り、バスに乗車し、出口に戻ったのが16時45分でした。

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(2008.10.14)

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西安交通大学日本語学科98年卒業生10周年同窓会

 10月1日(水)の国慶節、西安交通大学日本語学科第10期生(98年卒業)が卒業10周年を祝い、西安に集いました。私もこれに顔を出しました。98年卒業生は16名(男9名・女7名)と珍しくも男性が多いのです。今回、1日夜の出席者も男5名・女1名と男性が過半でした。写真1はこの宴のもので、家族連れの卒業生もおり、家族サービスをも兼ねたものとなっており、西安観光を楽しんだようです。なお、本期も含め、この前後の学生には3年総合日本語・4年新聞雑誌購読などを教えていました。

081001西安交通大学日本語学科98年卒業生10周年同窓会 (8)

 写真2は翌2日(木)、午前、彼らに思いで深い、キャンパス内を散策し、その変容を見るとともに、外国語学院のある変わらぬ棟前で撮ったものです。こうして、外見や場は変わったもの(米国在住者も)、変わらぬ同窓の絆を深めていったのです。

 081002西安交通大学日本語学科98年卒業10周年同窓会 (11)

(2008.10.05)

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国慶節の西安行

9月29日(月)~10月5日(日)は国慶節のゴールデンウィークです。
この時、西安交通大学日本語学科1998年卒業生(第10期)が卒業10周年目に同窓会を開きます。
これに顔を出すため、1日~4日まで西安に行ってきます。
学科創立20周年記念会で、2005年5月に行って以来です。

今週は今日もそうですが雨模様で、
特に24日(水)は真夜から午前中にかけて、
大雷雨かつ強風で、校内(市内も)の木が何本か倒れました。
なお、この雨で長距離バスはかなり運休を余儀なくさせられました。

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CA422便での北京経由・成都入国手順―成都雑感〔72〕―

 現在、日本と成都を結ぶ航空便は、北京経由成田・成都のCA422便と、大連経由関空・成都のCA152便の二つです。いずれも経由便で、いったん経由地で航空機を降り、空港ターミナル待合室で待機し、同じ機に再搭乗して成都に着きます。このため、現在の中国の方式では入国審査は最初の空港となっていますから、入国に当たって、(1)経由地の空港での入国審査、(2)成都双流国際空港での託送荷物受け取り・税関検査の、二段階になります。以上の手順に関しては、「CA422便による成都への入国手順―成都雑感〔20〕―」(2006年9月11日付)で、北京首都空港の経由搭乗(トランジット)手順と成都双流空港での降機手順を述べました。この春北京空港では新ターミナル―第3ターミナル(T3)が完成し、これに伴い、中国国際航空は全便T3発着になりました(従来はT2)。したがって、北京空港でのトランジット手順が変わりました。それで、改めてCA422便での手順を述べます。

 最初に、成田を離陸して食事後に、キャビンアテンダントがワッペンを配りにきます。これは、北京行の乗客ではなく、成都行の乗客であることを中国側の空港係員に明示させるものですから、成都に到着まで、目立つところに剥がれないようにしっかりと張ってください。

(1)北京首都空港での経由搭乗(入国)手順

 T3使用に伴い、旧前の沖止めからボーディングブリッジ付けになりました。この手順は次の流れとなります。

  ①降機

  ②入国審査

  ③安全検査

  ④搭乗待合室待機

  ⑤搭乗

 まず①降機です。手荷物類をすべて携帯して降機し、ボーディングブリッジを進み、エスカレーター前に「東京→成都」と記した案内板を掲げた係員が立っています。この係員に成田でのボーディングパスの半券を示して、トランジットボーディングパス(手書きでCA422便と記してあります)を受け取ってください。そして、係員の脇で待機してください。これで、北京で降りる乗客と成都まで行く乗客を分けるわけです。もし、北京までの乗客のようにそのまま進んでしまうと、通常の北京での降機の流れとなり、本便に戻ることは事実上無理となり、自分のみならず他の乗客に大変な迷惑をかけることになりますから注意してください。

 続いて②入国審査です。成都への乗客全員の確認がすむと、係員が誘導しますから、それに従って進んでください。すると、中国辺防検査処(イミグレーション―3階)前に到着します。T2の時がトランジット専用の窓口でしたが、T3では北京で降りる乗客と共通の通常の窓口です。ですから、多くの北京降機の乗客が列を作っています。係員はイミグレーションの後ろで待っていると言って別れます。したがって、係員の顔などの特徴をよく覚えておいて間違わないようにすることが肝要です。それから、北京降機の乗客に混じってイミグレーションに並んで、入国審査を受けます。必要なものはパスポ-ト・ボーディングパス半券(成田)・トランジットボーディングパス(北京)・入国カードです。スタンプが押され審査が終わり、前方へと進むと、先ほどの係員が後方中央付近に案内板を持って立っているのが認められるはずです。この係員のところへ行き、脇で待機してください。このイミグレーション通過は北京到着便が重なるときはかなりの時間がかかります(30分以上)。幸いにCA422便の時刻は通常なら到着便数の少ない時間帯なのでそれほどかかりません(数人が並ぶ程度)。ですから、混雑時にはよく注意して係員を見つけてください。

 入国審査が終わり、係員が成都への乗客全員を確認すると、誘導し前へと進みます。左側のE-70と記した案内標識のある通路へと入り進みます。万が一係員とはぐれて、そのまま中央を進むと、2階へのエスカレーターとなり、国際線出口への無人シャトルの乗り場に出てしまいます。必ず、左側のE-70E-70搭乗口は国際線から国内線への経由便の専用搭乗口)への通路を進んでください。通路を進みエスカレーターを下りたところが安全検査場(2階)です。ここで、パスポ-ト・ボーディングパス半券(成田)・トランジットボーディングパス(北京)を示して、安全検査を受けてください。100cc以上の液体類の持ち込みが可能かどうか私自身は確認していないのですが、体験者のブログ記事により、免税店での領収書(レシート)で確認できれば、この液体類は手荷物として持ち込み可能です。

 安全検査が終わり、前に進みさらに下ると、搭乗待合室待機です。ここは1階で、バスに乗車することになります。今回は時間があり、ここで20分ほど待機しました。実はここまでにトイレはありますが、係員を見失うと、ここまでこれない可能性が高くなりますから、途中で勝手にトイレなどに寄ることはよすべきです。どうしてもという場合は係員に断るべきです。

 そして、搭乗案内があると、⑤搭乗です。ボーディングパス半券(成田)・トランジットボーディングパス(北京)を示して、バスに乗車し、先の位置と同じところにある飛行機に戻り搭乗します。

(2)成都双流空港での入国(託送荷物受け取り・税関検査)手順

 成都での手順は基本的には変わっていません。ただ、ボーディングブリッジ付けではなく、沖止めが基本となっています。次の手順の流れとなります。

  ①バス乗車

  ②託送荷物受け取り

  ③税関検査

  ④出口

 まず①バス乗車です。北京からは国内線の乗客が入ります。成都双流空港に到着すると、国際線乗客(成田から)と国内線乗客(北京から)とはそれぞれ出口が異なります。このため、係員が両者を分けるために案内・指示します。だいたい国際線乗客の方が少ないですから、多い国内線乗客に引きずられないように、係員の指示に注意しましょう。今回は沖止めでしたので、タラップ下に「東京→成都」と記した案内板を掲げた係員が立っています。「東京、東京」と声も出しています。係員の横で待機してください。(ボーディングブリッジ付けの場合、ブリッジ内に係員がいますから、この指示に従ってください。)周りの乗客が機内でもらったワッペンを付けているはずです。係員の指示に従って乗車してください。

 バスを下車すると、前がターミナルビルへの入り口です。そのまま進み、案内標識に従って進むと、検疫と入国審査のところがありますが、今回は北京でそれをすませているので、係員もおらず、そのまま通過すると、託送荷物受け取り場です。ここで、②託送荷物受け取りとなります。なお、トイレはここと検疫処の前にあります。

 荷物が出てきたら受け取って、③税関検査となります。ここで税関申告が必要な場合は、税関申告書を提出し、レッドレーンを通過します。なければ、グリーンレーンを通過します。今回は、ちょうど北京パラリンピックの時期と重なり、全荷物をX線検査機にかけていました。

 以上で、すべての入国手続きが終わり、④出口です。なお、出口前右横には中国工商銀行の両替所があります(手数料40元)。

 成都発北京経由成田行のCA421便に関しては、「CA421便での成都搭乗・北京経由手順―成都雑感〔71〕―」(2008年8月2日付)を参照。

(2008.09.19)

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外務省の渡航情報は四川省の地震復興への阻害要因

 『旅行業界 最新情報 トラベルビジョン2008年9月9日付「JATA・中国国家観光局、四川省渡航情報引き下げを外務省に要望-見直し着手」(http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=38002&PHPSESSID=6ee5347357868e331dcf579c79497aa2記事に、次のように書かれています。

 

 日本旅行業協会(JATA)事務局長の奥山隆哉氏と中国国家観光局(東京)首席代表の范巨霊氏ら6名が98日外務省を訪れ、四川省の視察結果を報告、渡航情報の引き下げを要望した。現在のレベルは「渡航の是非を検討してください」で、旅行会社によっては社内規定により募集型企画旅行の募集を中止せざるを得ない。范氏によると、「視察の結果、地震の影響はほとんどなく、観光には問題なかったことを説明」し、1日も早く引き下げられるよう要請。外務省海外邦人安全課からは、「情報を参考に、見直しに着手する」旨の回答を得られたという。外務省は今後、北京の在中国日本大使館と重慶の総領事館を通して情報を収集し、引き下げを検討する方針だ。

 在中国日本大使館によると、これまで中国各地から観光客受け入れ再開の知らせはあったものの、「現時点で省政府の外国との窓口である外事弁公室に要請しても正式な通知を得られていないため、安全第一の立場から見切り発車もできない」状態にある。これについて范氏は、「84日に外事弁公室の上部組織である四川省人民政府が再開を発表、6日から実際に再開している」とし、外務省にも同様の理解を求める。

 

 5月12日の四川汶川大地震に伴う四川省渡航情報(渡航の是非を検討してください)が継続されている理由を、本記事後段での在中国日本大使館の弁明をみると、四川省旅游(観光)局が四川省人民政府の裁可を受けて、8月6日からの九寨溝・黄龍へのツァー募集解除の記者発表を行い、地震震源地域を除く四川省の観光地の安全宣言を4日に行ったことを、一民間人である私が5日には知りえている(中国の国内サイトでニュースとして掲載されました)のに、大使館が知らなかったことになります。ただ、たんに四川省外事弁公室への問い合わせで、独自に情報収集をしていなかったことを如実に示しています。これではアンテナの役割を果たせません。

 これに加えて、四川省の面積が48万5千k㎡と日本全土の1.3倍もあるのに、いかにM8の大地震とはいえ、省全域に「渡航の是非を検討してください」と注意喚起を出して、それも地震直後ならまだしも、すでに4月近くなるのにそのまま継続中とは、如何に情報収集・分析力と想像力が欠如しているかを示しています。考えてみてください、そのことは阪神大地震の時、外国から日本全土への「渡航の是非を検討してください」という情報を出されたら、日本人および政府はどう思いますか。おかしいと思うでしょうし、その国は何もわかっていないとも思うでしょう。外務省の海外安全情報サイトは中国人、いや四川人でも見ることはできるのです。どうもそのような意識は外務省にはないようです。

 本記事の前段落にもあるように、外務省の渡航情報発令の有無がツァー募集に直結している旅行社(これも自主的に判断できず、責任を他に転嫁する情けない社ですが)もあり、まともな情報収集と分析に欠けた外務省の渡航情報はまさしく海外旅行への阻害要因といえるでしょう。四川省は観光地に恵まれ、観光も産業の大きな柱です。地震により本年は観光客が激減したのです。例えば、九寨溝では、5月12日の四川汶川大地震後、わずか27280人(5月13日~7月31日)と、前年に比して76万人も観光客が減少しました。現在でも、日3千人を超えることはありません。当地は、今は観光で生計を立てているのです。四川省の復興には早く観光客が戻ってほしいのです。日本でも、岩手・宮城地震で温泉客のキャンセルが相次いで、風評被害として地元が困惑したことを御承知でしょう。四川省も同じです。外国人観光客中、日本人が第1位です。みなさん、安心して四川省においでください。そのことが何よりもの地震復興のお手伝いになるのです。

(2008.09.09)

追記  1017日、ようやく外務省が四川省への渡航情報(危険情報)を一部引き下げました。次の通りです。

 

四川省の上記以外の地域:「十分注意してください。」(引き下げ)

 

上記とは、「四川省の甘孜チベット族自治州及びアバチベット族・チャン族自治州(九寨溝、黄龍の景勝地を除く)」のことで、この地域は「渡航の是非を検討してください。」(継続)のままです。上述の日本旅行業協会(JATA)の申し入れから、1月以上を要しました。すでに秋の観光期の盛りを過ぎ(特に九寨溝・黄龍)、出し遅れの証文みたいなものです。(20081018日)

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成都に戻る

昨日(9月6日)、予定通り、成都に戻ってきました。
いつものCA422便です。今回は、北京空港のT3が完成したので、
経由手順が従来と異なりました。この点は、追って記事にします。
CA422便は成田発から成都着まで時間通りで、ロスなしでした。
ですが、成田でほぼ満席状態であるのに、成都までの乗客は10人でした。
この時期としては経験のない少なさで、冬並み以下でした。
これも、外務省の四川省渡航注意喚起(如何に現地の情報を把握していないかの見本です。
5月の汶川地震による観光地の被害は四川省全体から見ると、ごく一部地区で、
大半の地区は、九寨溝を含めて、問題なく観光客を受け入れています。
もちろん、成都市内は武侯祠・杜甫草堂・金沙遺跡博物館など全く問題ありません)により、
日本の旅行社が四川省へのツァーを停止しているためです。
ツァー客は1組も見ませんでした。
成都はあいかわらずの曇天でした。
変わったことといえば、迎えの車のバーテリーがあがったため、
タクシーで帰ったことでしょう。
明日から、新学年が開始されます。

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武田氏躑躅ヶ崎館跡―歴史雑感〔9〕―

甲府市に所用があり、時間に余裕があったので、酷暑の中、武田氏躑躅ヶ崎館跡(武田神社・山梨県甲府市古府中町、甲府駅北口発山梨交通バス武田神社行180円)に足を運びました。

躑躅ヶ崎館は、1519(永正16)年、武田信虎が石和川田館(甲府市川田町)から移転し築いたものです。その後、1581(天正9)年に孫の武田勝頼が新府城(韮崎市中田町中条)に移るまで、信虎・晴信(信玄)・勝頼三代の居館となり、63年間にわたり戦国大名武田氏本拠として位置したのです。武田氏期の本館は、約200m四方の主郭を中心に、その後に築かれた、主郭の西側に接する西曲輪(1551〔天文20〕年増築)、西曲輪の北側に接する味噌曲輪(西曲輪・主郭に接する稲荷曲輪を含む)、主郭の北側東部に御隠居曲輪・無名曲輪(晴信母大井夫人居所と考えられ、古図には記載がなく、近年の発掘で確認される)からなっています。御隠居曲輪部を除くと、本館の各曲輪は土塁と深い堀を巡らしています。本館は背後に山を背負い(この山上に詰城の要害山城が築かれています)、南へのゆるい傾斜平面地に立地しており、室町時代の守護館を受け継ぐ、典型的な戦国期複郭平城の縄張りとなっています。

写真1は、武田神社南正面右(東)から堀にかかる「神橋越しに入口を撮ったものです。武田神社は主郭に位置しています。実は主郭には南側の堀にかかる橋はありませんでした。ですから、神橋などは神社創建後のものなのです。

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さて、橋を渡り南参道を進むと、写真2の武田神社拝殿に出ます。拝殿の右手(東)に進むと、宝物殿(入場料300円)があり、武田氏関係の神社所蔵の武具(国宝楯無鎧〔レプリカ〕)などが展示されています。

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宝物殿を過ぎ、さらに進むと大手門に出ます。車はこちらから神社内の駐車場に入れます。写真3は、大手門土橋右外(北)から大手門土橋を撮ったものです。ここの堀は10mあるかといえる深いものです。現在では土橋北側は水がない空堀で、南側は水堀となっています。この躑躅ヶ崎館の大手門は主郭の東側に作られています。さらに、発掘調査により、土橋の東には三日月堀が確認されており、防御力の強化を図ったことが分かります。本館では堀を渡る橋は、この大手門のみならず、すべて土橋となっています。なお、現在、大手門外東地区は公園整備中です。

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大手門から堀に沿って、北へ進むと、主郭北東角から北にかけて公園整備がなされ、道が主郭北側堀に沿って西に延びており、これを進むと、西曲輪に入る土橋に出ます。ここから西曲輪に入り、この東北角の土塁高台上から、南に主郭と西曲輪を隔てる堀を撮ったのが写真4です。

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先の土橋に戻り、さらに道を進むと、西曲輪西北角に出ます。ここで積翠寺への道路に出ます。ここで南に道路を下ります。左には堀が続きます。やがて西曲輪西南角に出ます。南側の堀に沿って進むと、堀にかかる「みその橋」に出ます。かつての土橋のところで、現在は木橋となっています。この橋から西曲輪に入り進むと、に見る主郭への土橋に出ます。写真5は、西曲輪から土橋越しに主郭を見たもので、主郭の門の両側に木々に覆われた土塁が見えます。

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最後の写真6は、主郭東南角より神橋へと南側の堀を木々の間から撮ったものです。以上で、躑躅ヶ崎館跡は終わりですが、この四囲を巡ることもでき、十分に往時の戦国大名武田氏本拠を偲ぶことができるでしょう。

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(2008.08.09)

 

〔追記〕 フォトアルバム「武田氏躑躅ヶ崎館」は、https://1drv.ms/f/s!AruGzfkJTqxngpkueFShGkTB-seuUAです。

(2011.09.29)

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CA421便での成都搭乗・北京経由手順―成都雑感〔71〕―

 「成都双流国際空港での国際線搭乗―成都雑感〔16〕―」(2006年5月6日付)で、北京経由成田行CA421便での成都双流空港の搭乗手順と北京首都空港の経由搭乗(トランジット)手順を述べました。この春北京空港では新ターミナル―第3ターミナル(T3)が完成し、これに伴い、中国国際航空は全便T3発着になりました(従来はT2)。したがって、北京空港でのトランジット手順が変わりました。それで、改めてCA421便での手順を述べます。

(1)成都双流空港での搭乗手順

 成都双流国際空港は西南地方最大の空港として国内外の各都市への便が出ています。ターミナルビルは山の字型のスタイルで、山の字の底辺部2階がチェックインカウンターなどのある入口となっており、縦の3本棒が発着ウイングとなっており、入口正面から見て、左及び中央のそれが国内線発着用、右のそれが国際線発着用となっています。したがって、横に直線に延びるターミナルビルの右側部分に国際線が位置しています。国際線には日本への発着便もあります。2008年春現在、中国国際航空のCA421便成田行(北京経由)とCA151便関空行(上海経由)です。そこで、その搭乗までの流れを説明したいと思います。なお、国際線入口右横に中国銀行の両替所(9時~18時)があります

 両便とも経由便なので、その流れは同じで、次の6段階になります。

①税関検査

②搭乗手続き

③待機

④安全検査

搭乗待合室待機

⑥搭乗

 搭乗手続き(チェックイン)は出発時間の90分前から始まりますので、その時間になると、入口の係官が航空券確認(基本的にe-チケットですから、領収控など)の上で入場できます。その前に、別送品などがあり税関申告の必要な場合は、入口前の左側に設置されているデスクで税関申告書(用紙もそこにおいてあります)の記入を終えておくといいでしょう。そして、①税関検査となります。申告すべき物がない人は緑道(グリーンランプ)に進めば、荷物(トランクなど)をX線検査にかけて問題がなければ、それで終りです。申告品のある人は、当然ながら、赤道(レッドランプ))に進んで、手続きと検査を行ないます。この場合はもちろん税関申告書の提出が必要となります(最終の提出は北京空港で行います)。

 税関検査が終われば、その右側にチェックインカウンターが並んでいますから、その掲示を見て、搭乗便のカウンターに進んで、②搭乗手続き(チェックイン)を行ないます。この時必要な物は、現在はe-チケット化しましたから、旅券です(領収控など、搭乗便の情報を示すものがあったほうが、スムースに進みます)。手続きが終われば、搭乗券(ボーディングパス)と共にワッペンをくれます。経由便ですから、経由地まで国内線旅客と混乗になるので、国際線旅客を区別するためのワッペンです。ですから、経由地で搭乗が終わるまでは決してなくさないようにし、目立つところに張っておきます。

 チェックインが終わると、右側奥へと進み、中国辺防検査站(イミグレーション)の手前で③待機することになります。この待機はチェックイン開始から30分程度以上ありますから、結構長いです。経由便の場合は、最終出国地(経由空港)で出国手続きを行なうため、成都空港では安全検査だけです。その安全検査への通路は左側の窓際に別にあります。この入口の手前に椅子があり、前方は全面ガラス窓で空港を一望でき、ここで待機します。この待機があることが直行便でない経由便の留意点です。なお、トイレは中国辺防検査処の手前右側にあります。

 チェックイン締切り以後に、係員の案内により、安全検査入口前に整列し、その後④安全検査への案内・誘導を行ないますから、その誘導にしたがって、旅券・ボーディングパスを提示して、安全検査を受けます。安全検査を終えて、左手に進むと、ここが搭乗待合室のウイングとなります。ここには免税店・売店・喫茶店・喫煙室(中国の空港ではこれ以外は全面禁煙)などがあります。ただし、空港の物価は、例えば陳麻婆豆腐の素が12元(イトーヨーカドーなどのスーパーでは7元以下)というように、市価に比べて高価です(空港内施設の料金はすべて高価です)。ですから、成都でのお土産は市中で求めるのがよいかと思います。

 現時点では、CA421便はボーディングブリッジに接続していてもバス移動が基本ですから、搭乗口は1階のA2・3が基本です。案内板掲示にしたがって、左手の階段を下ります。ここで⑤搭乗待合室待機となります。先の待機時間があったため、ここでの時間は短いですから、2階のウイングを動き回ったりしないでほうがいいです。係員が搭乗の声を出すと、⑥搭乗となります。ボーディングパスを出して半券を受取り、搭乗となります。この時受取った半券は決してなくしてはいけません。それは、経由地でのトランジットボーディングパスの受取りに、それが必要になるからです。バスに乗り航空機へと向かい下車後、係員の指示にしたがって搭乗です。CA421便の機材はボーイング757-200です。この機は旧中国西南航空からのもので、最新のものでなく国内線と共用機材です(基本的に成都・成田便はそうなっています)。ですから、片側3列でシートピッチは78㎝と狭く、成都北京間が約2時間・北京成田間が約3時間であることを考えますと、通路側に席を取ることをお勧めします。

(2)北京首都空港での経由(出国)搭乗手順

 T3はこの3月に完成し、使用開始したばかりの新ターミナルで、世界1の規模を誇る施設です。ですが、T3使用に伴っても、CA421便は現時点では相変わらず沖止めを基本とするようです。この場合の手順は、次の流れとなります。

①T3へのバス移動

②出国審査

安全検査

税関検査

搭乗待合室待機

⑥搭乗

 まず、①T3へのバス移動です。手荷物類をすべて持って降機します。この際、成都でのボーディングパス半券がすぐ出せるように用意してください。沖止めですから、降機はタラップになります。タラップ下に東京の案内板を持った係員がいます。この係員にボーディングパス半券を示して、北京空港のトランジットボーディングパスを受け取ります。これには手書きで便名(CA421)・搭乗口が書かれていますから、確認してください。受け取ったら、係員の脇で待機します。この過程で、大勢の客(ほとんど中国人)にひかれて、直接バスに乗ってはいけません。これは成都・北京の国内線客用のバスで、T3Cの国内線出口へと行ってしまいます。こうなると、行方不明客と航空会社に認識され、大変な迷惑をかけることになり、手続き的にも時間的にも再搭乗が無理となると心得てください。待機して、係員が東京行の乗客数を確認できると、係員がバスに誘導します。バス入口に別の係員がいて、乗車に際して、ボーディングパスを確認し、新たなワッペンを成都でのワッペンの上に張ります。これで乗車できます。T3に到着すると、係員の指示・誘導に従って、2階へと上がります。以上で①T3へのバス移動は終了です。

 上がったところの前方が中国辺防検査処(イミグレーショ)です。これは通常の国際線客用のイミグレーションで、北京空港で乗る国際線客と一緒になります。ここで②出国審査を受けます。このとき、パスポ-ト・ボーディングパス半券(成都)・トランジットボーディングパス(北京)・出国カードを提出します。無事に出国スタンプを押されると、審査は終わりです。

 さらに前方へと進み、安全検査となります。ここでも同様に係員にパスポ-ト・ボーディングパス半券(成都)・トランジットボーディングパス(北京)を提出して検査を受けます。当然ながら、手荷物類はⅩ線検査機を通し、自身も検査機を通過しますから、この用意をしておいてください。安全検査が終わると、④税関検査で、その前方が税関検査場ですから、申告の必要のある方はここで税関申告書を提出して手続きをします。申告の必要のない方はそのまま通過します。以上ですべての検査は終わりで、搭乗待合フロアに入れます。なお、安全検査は北京からの搭乗客用の通常の所ですから、成都空港の国際線待合フロアで購入した液体品類は1個100cc以上のものは没収と心得てください。

 正面にインフォメーションが見えますが、このあたりに係員がいて東京の案内板を持っていますから、その案内に従って搭乗口に移動します。今回は「E-57」と記されていました。これは「E-57~59」の1階の沖待ち用の搭乗口を示しています。インフォメーションの左手に通路を取って歩くと(5分くらい)、「E-57~59」への案内掲示がありますから、ここで1階に下ります。そこが待合室ですが、ここまでに時間を要するので(半時間は)、すでに搭乗が開始されていました。それで、実際には搭乗待合室待機はないと考えてください。ですから、搭乗待合フロアには免税店など各種の施設がありますが、ここによる時間はないと思ってください。すでに搭乗が開始されていますから、トランジットボーディングパス・ボーディングパス半券(成都)を提示してバスに乗車してください。これで先に降機した同じ飛行機へ⑤搭乗です。

 なお、北京空港T3案内図(商店配置など)は、『北京首都国際機場』サイト(http://www.bcia.com.cn/)の「T3専題」のタブ「多功能登場機橋9」をクリックして出るページ(http://www.bcia.com.cn/swf/menu/index.jsp?nowsmenu=101)で、「旅客服務」をクリックしてから左側に表出される各ターミナルの「3 3号航站楼」を選べば、T3の各階の案内図を選んで図示できます。ここではT3Cが国内線、T3Eが国際線です。もちろん中国語ですが。また、全日空のサイトに北京空港案内(http://www.ana.co.jp/int/airinfo/guide/bjs/index.html)がありますから、この案内図も参考にしてください。

(2008.08.02)

追記  成田発北京経由成都行のCA422便に関しては、「CA422便での北京経由・成都入国手順―成都雑感〔72〕―」(2008年9月20日付)を参照。(2008年9月20日)

追記2  「正面にインフォメーションが見えますが、このあたりに係員がいて東京の案内板を持っていますから、その案内に従って搭乗口に移動します」と書きましたが、場合(乗客が少数など)によっては、係員がいなく、搭乗口まで自身で移動しなければならないにことがあります。この場合は、インフォメーションで搭乗口とその場所を確認するか、その近くの左右の壁にあるモニターとT3案内図で搭乗口とその場所を確認するかしてから、移動してください。搭乗口は4方向に分かれ、その先端まで10分以上を要しますから、これらを間違えるととんでもなく時間をロスすることになり、最悪搭乗できないおそれがありますから、注意してください。(2009年1月18日)

追記3  成都での搭乗手続前の入口の確認ポイントと①税関検査はなくなり、直接チェックインカウンターに進めるようになりました。この点、北京空港などと同様なシステムになりました。また、以前は、中国辺防検査站(イミグレーション)左側の専用口で、安全検査を受けるため、③待機がありましたが、直接中国辺防検査站へ進み、安全検査を受けるようになりました。従って、現在の手順は、①搭乗手続・②安全検査・③搭乗待合室待機・④搭乗との流れになります。なお、搭乗は沖止めが通常ですから、1階からバス乗車となります。この点は、北京空港でも同様です。

付加情報として、日本行の北京空港乗り継ぎで成都発の場合、中国国際航空は成都で国際線も同時チェックインが出来るようになり、託送荷物も北京はスルー扱いとなり、直接日本の空港で受け取れるようになり、利便性がよくなりました。

(2010年7月23日)

 

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夏休み帰国

本日(7月18日)、夏休み休暇の帰国をします。
例によって、北京経由の中国国際航空です。
ですが、経由地の北京空港は今春より第3ターミナル開設と、
7月からの成田空港第1ターミナル南ウイングへの移転と、
従来とは異なる点があります。これらをしっかりと見てこようと思います。
成都への戻りは、新学期開始が9月10日(月)ですから、8日に予定しています。
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2008年度前期記事目次

  2008年度前期(1月~6月)の記事目次を掲載します。なお、前回までの記事目次は「ブログ開設1周年記念・記事目次」(20051124日)、「2005年度後期記事目次」(同年1231日)、「2006年前期記事目次」(2006年6月30日)、「2006年度後期記事目次」(同年1231日)、「2007年度前期記事目次」(2007年6月30日)、「2007年度後期記事目次」(同年1231日)です。

 

01.06 寛巷子―成都雑感〔55〕―

01.12 冬休み帰国

03.02 成都に戻る

03.06 成都イトーヨーカドーのエレベーター表示―成都雑感〔56〕―

03.08 成都伊勢丹に「とんかつ和幸」オープン―成都雑感〔57〕―

03.17 本日の春熙路―成都雑感〔58〕―

04.04 中国の祝日―中国雑感〔1〕―

04.14 龍馬古城宝墩遺跡―成都雑感〔59〕―

04.30 停電のイトーヨーカドーと成都伊勢丹―成都雑感〔60〕―

05.01 メーデーの成都市人民公園「鶴鳴茶社」―成都雑感〔61〕―

05.12 成都市地震で揺れる―成都雑感〔62〕―

05.14 四川汶川大地震3日目の西南交通大学九里堤キャンパス―成都雑感〔63〕―

05.15 四川汶川大地震4日目の西南交通大学九里堤キャンパス―成都雑感〔64〕―

05,16 四川汶川大地震5日目の西南交通大学犀浦キャンパス―成都雑感〔65〕―

05.20 四川汶川大地震9日目の西南交通大学九里堤キャンパス―成都雑感〔66〕―

05.21 四川汶川大地震10日目の西南交通大学キャンパス、事実上の休講へ―成都雑感〔67〕―

05.31 中日“四川汶川大地震“災害修復与重建技術交流研討会―成都雑感〔68〕―

06.10 「奥州合戦」における鎌倉幕府軍の構成(その1)―歴史雑感〔8〕―

    一、東山道軍の交名一覧

06.17 寛窄巷子歴史文化保護区修復竣工オープン―成都雑感〔69〕―

(2008.07.05)

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続・日本文化分野での卒業論文題目―成都雑感〔70〕―

 6月30日、卒業式も終え、4年生は学巣を飛び立っていきます。そこで、「日本文化分野での卒業論文題目」(2005年5月17日付)から3年経ちましたので、これ以降の論文題目を付け加えて、改めて私の指導担当した卒業論文全題目を提示します。7年間で、全38編(2002年7編・2003年6編・2004年5編・2005年6編・2006年4編・2007年5編・2008年5編)です。

〈経済関係〉6編

戦後日本経済の高度成長の要因としての科学技術

日本における終身雇用制

松下電器の分析から終身雇用の未来を見る―改革は破壊ではなく、再伸である―

バブル経済下の日本経済

90年代後半の日本単身世帯の消費行動

90年代後半以降の日本の対アセアン貿易政策の変化

〈経済文化関係〉3編

伝統的心理の日本の企業文化への影響※

日本の企業倫理と社会的責任※

日本企業文化の儒教思想とその利害※

〈社会関係〉8編

「家」から見た日本人の集団意識

戦後日本の家庭構成の変化

現代中日女性地位の比較

中日高齢者生活の比較

日本人の清潔と清潔感

現代日本人の自殺について※

日本のコメ保護政策※

日本の自然災害と日本人の性格について※

〈教育関係〉1名

日本の小学校教育

〈宗教・思想関係〉6編

仏教思想の日本人生活への影響

中日死生感の比較

盂蘭盆会と日本人の死生観

戦後における日本人の宗教意識変容について

江戸時代の儒学思想とその影響

中江兆民の見る西洋自由民主主義とその儒学の必然性※

〈文学関係〉3編

『個人的な体験』から見た大江健三郎の心霊の遍歴

中国での村上春樹ブームの原因の考察―『国境の南、太陽の西』をめぐって―

夏目漱石の「こころ」から見た「自己本位」思想※

〈マンガ関係〉2編

文化としての日本マンガ

中国青少年に対する日本漫画の影響※

〈言語文化関係〉4編

日本の若者語考

中日外来語の比較

日本語色彩語の研究※

日本語における婉曲表現とその文化的背景※

〈その他〉5編

中日古典庭園芸術の比較

中日酒文化の比較

現代日本の歌舞伎と中国の京劇※

曹操と織田信長の比較※

東山魁夷の作品における日本的輝く生命の姿※

以上です。※は2006年以降の卒論題目です。なお、この年から経済関係が論題から外されたため、この関係が経済文化関係となりました。ともあれ、時代的には古代から現代、分野的には経済・社会・思想・歴史・文学・言語などと多岐にわたっており、学生の関心の広さを示しています。

(2008.07.01)

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