本日(5月19日土曜日)10時、成都市における日本資本最初のデパート、中国における5号店として、上海・天津・済南に次いで成都伊勢丹がオープンしました。邱永漢グループの開発した利都広場B座(成都市大科甲巷6号)の地下1階から6階までの約2万8千㎡を占めます。
1階は「時尚精品館」として、化粧品・婦人雑貨・靴・バック・アクセサリーのフロアです。2階は「新潮流行館」として、女性服(主に若者向け)・ジーンズ・水着・靴・バック・アクセサリーのフロアです。3階は「典雅淑女館」として、女性服・下着・小物装飾品のフロアとなっており、それに喫茶室が入っています。4階は「紳士精品館」として、紳士服・カジュアル・下着・男女ゴルフ服・ネクタイ・ワイシャツ・旅行用鞄・男性用靴・男性用小物・装飾品のフロアです。5階は「童玩嬰孕館」として、子供服・子供雑貨・嬰児服・嬰児用品・玩具・文具のフロアとなっており、特売場はこの階です。6階は「温馨家居館」として、宝玉石・陶器・厨房寝室浴室用品・眼鏡・健康家電用品・小家電用品のフロアです。さらに、地下1階は「食品館」として、生鮮三品を含む食料品全般と生活用品とのスーパー形式のフロアとなっています。これ以外に、7階が「特色餐庁」として、日本料理・タイ料理・広東料理の店が入っていますし、8階が「美容沙龍」として、展示会場とエステ・美容サロンが入っています。なお、地下2・3階が駐車場になっています。成都伊勢丹は、一言でいえば、成都に従来なかった高級デパートで、成都初めてのブランドを数多く揃えています。もちろん、価格はそれに相当する高額のものです。
以下、オープン当日の様子を写真で示します。写真1は、東南の紅星路三段から見た成都伊勢丹の全景です。正面入口は東南角に位置していますが、これ以外に東側北・南側西にも入口があります。伊勢丹の奧に見えるのが成都伊藤洋華堂春熙店です。両店が隣同士であることがお分かりでしょう。なお、ヨーカドーのビルも邱永漢グループのものです。
写真2は、1階フロアで、ちょうど入口から店内中央に位置するエスカレーターへの途中から、入口方向を撮ったものです。この階では資生堂はいくつかのブースがあり一番フロアを占めていました。
写真3は、2階の女性ファッションのフロアです。右中央で女性が腰掛けているところがキャッシャーです。この伊勢丹でも、勘定は売り場でするのではなく、中国式に、まず売り場で伝票を切ってもらい、フロアに設けられたキャッシャーで勘定してから、売り場に戻り品物を受け取ることになります。店内の通路は、以前お見せした成都西武(香港資本)に比べてゆったりとして、この分高級感が出ています。
写真4は、3階の紳士フロアで、ちょうどダーバンのブースです。このように各階はブランド毎に多くのブースに分かれて売り場が配置されています。
写真5は、地下1階の食料品フロアで、おにぎり・寿司・弁当類という日本食のテイクアウトのコーナーです。この奧にはさらにコロッケなどの揚げ物などのテイクアウトのコーナーがあります。また、醤油などの調味料関係・パン粉などの食材・お菓子類と、日本からの輸入品で値段が高くメーカーを問わなければ、日本食のための基本的なものが手に入るようになりました。それに、中国生産ですが、日本の漬物や、あきた小町の米・日本酒が並んでいますし、霜降り牛も極めて高価ですがあります。本格的なすき焼きを作ることが出来ましょう。以上のように、日本食関係の豊富さでは成都随一となります。この意味で、日本人にとっては嬉しいことです。
しかし、その半面、成都産の食品に関しては手薄な感がゆがめません。特にテイクアウトに関してはヨーカドーに劣ります。総じていえば、通常の食品に関してはヨーカドーの方が便利かも知れません。もし、四川関係の食品をお土産とし求めるなら、現時点では白酒・茶も含めて、ヨーカドーの方がよいと思います。ただ、陳麻婆豆腐調料だけは4.9元と伊勢丹が安いです。
最後の写真6は、食料品フロアのレジ風景です。このフロアがスーパー形式であることがお分かりでしょう。
以上、成都伊勢丹を紹介してきましたが、高級デパートとして残念なことは、トイレにおいて、個室は中国式が主体で、一部の階のみに腰掛け式のがあるのは仕方がないとして、全体的に数が少なめのことと、部屋内部に棚やフックが付いていないこと(紙はありません)は、他の設備がよくても、使い心地という点からはまだ不十分といわざるをえません(残念ながら、女性室に赤ちゃん用スペースが設けられているか不明です)。それに、食品類の表示に産地表示がないのは、霜降り牛肉があるのと比して、バランスを欠き消費者第一の姿勢欠如といえます。
(2007.05.19)
〔追記〕 開店の騒がしさから落ち着きを見せているだろう、今日の昼時に再訪しました。確かに、店内は落ち着きを見せゆったりと見て回ることが出来ました。どの程度かというと、食品売り場を例にしてみると、伊勢丹は客がいるレジの方が少ないのに対して、イトーヨーカドー春熙店は全てのレジに2・3人の客が並ぶといった具合です。伊勢丹は中国産の日本輸出用の日本食品を各種並べており、すき焼き用霜降り牛肉(100g84.5元―地元産牛肉は4元程度。但し、現在日本産牛肉は狂牛病のため輸入禁止)等という高価な食品もありますが、通常市民の食する四川料理関係の食材・(加工)食品が手薄と感じられます。このことが客の入りの差になって出ているのではないでしょうか。
ところで、今回再訪したのはもう一つのわけがあります。それはオープンの時に確認できなかった営業時間を確かめるためでした。残念ながら、結論からいうと、店内外の何処にも営業時間の表示はありませんでした。出入り口はもちろん、エレベーターホール前やエスカレーターのところや1階の服務台(案内カウンター)のいずれにも営業時間表示は掲げてありませんでした。この点、ヨーカドーにはいずれにも表示がありました。したがいまして、伊勢丹の正確な営業時間をお伝えすることは出来ません。このことは日本では考えられませんし、中国においても論外なことだと思います。顧客本位からいっても高級店の名が泣きます。(2007年6月3日)
〔追々記〕 成都伊勢丹のWebサイト(日本語・英語)が、伊勢丹のWebサイト(http://www.isetan.co.jp/)の一環として、開設されています。URLは http://www.isetan.co.jp/icm2/html/com/jp/chengdu/store.html です。ただし、現地の中国人向けのWebサイトはまだないようなので、この点で成都イトーヨーカドーには後れを取っているといわざるをえません。なお、それによると、営業時間は10時~21時半となっています。(2007年10月24日)
〔お知らせ〕 「成都伊勢丹」のWebサイトがアップされました。もちろん地元の人対象ですから、ヨーカドーと同じく中国語のみです。URLは、 http://www.isetan-chengdu.com/index.php です。(2008年5月10日)








































