成都伊勢丹オープン―成都雑感〔42〕―

 本日(5月19日土曜日)10時、成都市における日本資本最初のデパート、中国における5号店として、上海・天津・済南に次いで成都伊勢丹がオープンしました。邱永漢グループの開発した利都広場B座(成都市大科甲巷6号)の地下1階から6階までの約2万8千㎡を占めます。

 1階は「時尚精品館」として、化粧品・婦人雑貨・靴・バック・アクセサリーのフロアです。2階は「新潮流行館」として、女性服(主に若者向け)・ジーンズ・水着・靴・バック・アクセサリーのフロアです。3階は「典雅淑女館」として、女性服・下着・小物装飾品のフロアとなっており、それに喫茶室が入っています。4階は「紳士精品館」として、紳士服・カジュアル・下着・男女ゴルフ服・ネクタイ・ワイシャツ・旅行用鞄・男性用靴・男性用小物・装飾品のフロアです。5階は「童玩嬰孕館」として、子供服・子供雑貨・嬰児服・嬰児用品・玩具・文具のフロアとなっており、特売場はこの階です。6階は「温馨家居館」として、宝玉石・陶器・厨房寝室浴室用品・眼鏡・健康家電用品・小家電用品のフロアです。さらに、地下1階は「食品館」として、生鮮三品を含む食料品全般と生活用品とのスーパー形式のフロアとなっています。これ以外に、7階が「特色餐庁」として、日本料理・タイ料理・広東料理の店が入っていますし、8階が「美容沙龍」として、展示会場とエステ・美容サロンが入っています。なお、地下2・3階が駐車場になっています。成都伊勢丹は、一言でいえば、成都に従来なかった高級デパートで、成都初めてのブランドを数多く揃えています。もちろん、価格はそれに相当する高額のものです。

 以下、オープン当日の様子を写真で示します。写真1は、東南の紅星路三段から見た成都伊勢丹の全景です。正面入口は東南角に位置していますが、これ以外に東側北・南側西にも入口があります。伊勢丹の奧に見えるのが成都伊藤洋華堂春熙店です。両店が隣同士であることがお分かりでしょう。なお、ヨーカドーのビルも邱永漢グループのものです。

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 写真2は、1階フロアで、ちょうど入口から店内中央に位置するエスカレーターへの途中から、入口方向を撮ったものです。この階では資生堂はいくつかのブースがあり一番フロアを占めていました。

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 写真3は、2階の女性ファッションのフロアです。右中央で女性が腰掛けているところがキャッシャーです。この伊勢丹でも、勘定は売り場でするのではなく、中国式に、まず売り場で伝票を切ってもらい、フロアに設けられたキャッシャーで勘定してから、売り場に戻り品物を受け取ることになります。店内の通路は、以前お見せした成都西武(香港資本)に比べてゆったりとして、この分高級感が出ています。

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 写真4は、3階の紳士フロアで、ちょうどダーバンのブースです。このように各階はブランド毎に多くのブースに分かれて売り場が配置されています。

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 写真5は、地下1階の食料品フロアで、おにぎり・寿司・弁当類という日本食のテイクアウトのコーナーです。この奧にはさらにコロッケなどの揚げ物などのテイクアウトのコーナーがあります。また、醤油などの調味料関係・パン粉などの食材・お菓子類と、日本からの輸入品で値段が高くメーカーを問わなければ、日本食のための基本的なものが手に入るようになりました。それに、中国生産ですが、日本の漬物や、あきた小町の米・日本酒が並んでいますし、霜降り牛も極めて高価ですがあります。本格的なすき焼きを作ることが出来ましょう。以上のように、日本食関係の豊富さでは成都随一となります。この意味で、日本人にとっては嬉しいことです。

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 しかし、その半面、成都産の食品に関しては手薄な感がゆがめません。特にテイクアウトに関してはヨーカドーに劣ります。総じていえば、通常の食品に関してはヨーカドーの方が便利かも知れません。もし、四川関係の食品をお土産とし求めるなら、現時点では白酒・茶も含めて、ヨーカドーの方がよいと思います。ただ、陳麻婆豆腐調料だけは4.9元と伊勢丹が安いです。

 最後の写真6は、食料品フロアのレジ風景です。このフロアがスーパー形式であることがお分かりでしょう。

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 以上、成都伊勢丹を紹介してきましたが、高級デパートとして残念なことは、トイレにおいて、個室は中国式が主体で、一部の階のみに腰掛け式のがあるのは仕方がないとして、全体的に数が少なめのことと、部屋内部に棚やフックが付いていないこと(紙はありません)は、他の設備がよくても、使い心地という点からはまだ不十分といわざるをえません(残念ながら、女性室に赤ちゃん用スペースが設けられているか不明です)。それに、食品類の表示に産地表示がないのは、霜降り牛肉があるのと比して、バランスを欠き消費者第一の姿勢欠如といえます。

(2007.05.19)

〔追記〕  開店の騒がしさから落ち着きを見せているだろう、今日の昼時に再訪しました。確かに、店内は落ち着きを見せゆったりと見て回ることが出来ました。どの程度かというと、食品売り場を例にしてみると、伊勢丹は客がいるレジの方が少ないのに対して、イトーヨーカドー春熙店は全てのレジに2・3人の客が並ぶといった具合です。伊勢丹は中国産の日本輸出用の日本食品を各種並べており、すき焼き用霜降り牛肉(100g84.5元―地元産牛肉は4元程度。但し、現在日本産牛肉は狂牛病のため輸入禁止)等という高価な食品もありますが、通常市民の食する四川料理関係の食材・(加工)食品が手薄と感じられます。このことが客の入りの差になって出ているのではないでしょうか。

 ところで、今回再訪したのはもう一つのわけがあります。それはオープンの時に確認できなかった営業時間を確かめるためでした。残念ながら、結論からいうと、店内外の何処にも営業時間の表示はありませんでした。出入り口はもちろん、エレベーターホール前やエスカレーターのところや1階の服務台(案内カウンター)のいずれにも営業時間表示は掲げてありませんでした。この点、ヨーカドーにはいずれにも表示がありました。したがいまして、伊勢丹の正確な営業時間をお伝えすることは出来ません。このことは日本では考えられませんし、中国においても論外なことだと思います。顧客本位からいっても高級店の名が泣きます。(2007年6月3日)

〔追々記〕  成都伊勢丹のWebサイト(日本語・英語)が、伊勢丹のWebサイト(http://www.isetan.co.jp/)の一環として、開設されています。URLは http://www.isetan.co.jp/icm2/html/com/jp/chengdu/store.html です。ただし、現地の中国人向けのWebサイトはまだないようなので、この点で成都イトーヨーカドーには後れを取っているといわざるをえません。なお、それによると、営業時間は10時~21時半となっています。(2007年10月24日)

〔お知らせ〕  「成都伊勢丹」のWebサイトがアップされました。もちろん地元の人対象ですから、ヨーカドーと同じく中国語のみです。URLは、 http://www.isetan-chengdu.com/index.php です。(2008年5月10日)

 

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第三学生食堂の値上げ

この5月から、九里堤キャンパスの第三学生食堂の基本メニューの、炒菜(炒め物を主とした温かい料理で、2品でご飯おかわり自由)が、3.7元・2.7元からそれぞれ4元・2.9元に値上げになりました。これと同時に、ご飯類のメニューもいくつか値上げになりました。しかし、麺類などは同じです。2004年来の値上げとなります。他の食堂でも同様な値上げが行われ、学生には日々の生活に直接影響すること大でしょう。
(2007.05.10)
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陳麻婆豆腐調料―成都雑感〔41〕―

 今日はメーデー、中国では春のGWとして、本日から1週間の連続休暇です。しかし、今回はそのことではありません。「成都伊藤洋華堂(イトーヨーカドー)春熙店・新鮮食品館―成都雑感〔40〕―」(2007年4月23日)へのコメントで、麻婆豆腐の素にはいくつかあって、どれが本物か分からないとありました。

 ところで、清代末期に創始された陳麻婆豆腐店は、新中国成立にともない、1956年、成都市飲食公司傘下の国営店になりました。そして、成都市飲食公司は、1995年、「陳麻婆豆腐」の商標を登録し、以後の民事訴訟においてこれが認められ、この名称の独占権を法的に得ました。したがいまして、「陳麻婆豆腐」の名称の使用は当公司の認証に基づくわけです。すなわち、正規の陳麻婆豆腐の素は成都市飲食公司の認証を受けたものです。

 それは箱包装の「陳麻婆豆腐調料」(50g×4袋 イトーヨーカ堂で5.2)です。なお、これにはパック包装(50g×2袋 イトーヨーカドーで2.9元)のもあります。箱包装のは写真1が箱の表側、写真2が裏側です。これは表側に、「四川特産」・「陳麻婆豆腐」「調料」とあって、下に「成都陳麻婆川菜調味品有限公司出品」と表示されています。この公司が認証を受けた正規の会社です。したがいまして、これ以外の会社製のものは非正規品となります。裏側は陳麻婆豆腐店が国家から「中華老字号」(中国老舗)の称号を受けた牌を上部に印刷し、次いで陳麻婆豆腐の歴史の説明書き(中国語・英語)が簡潔にあり、その下に本製品の生産地が「成都双流華陽鎮鶴林村」とあり、このほか電話番号などが印刷してあります。なお、調理方法や賞味期間(12か月)は左横に、材料は上横に印刷してあり、製造年月日は右横にビニールカーバー上に記してあります。以上が基本的な包装ですが、これは時期とともに変化しますから、以上記したのはあくまでも、本年3月製造の製品のことです。

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 説明書きにある陳麻婆豆腐発祥の由来は次の通りです。清同治元(1862)年、成都の万福橋(錦江上の橋で、現在の人民北路一段と中路三段との間で、文殊院の近辺)の傍らに「陳隆盛飯鋪」が創設され、この店のチーフコックが陳春富(店主)の妻で、彼女は顔に痘痕の後を残していたので、彼女の作る豆腐料理を客たちは「陳麻婆豆腐」と呼ぶようになったのです。

 次に、調理法は説明書きによると次の通りです。まず、適量の水(塩少々を加える)を煮立たせて、豆腐250gを入れて5分ほど煮立たせてから、豆腐を取り出します。次いで、鍋に1袋(50g)の素とニンニク(一かけをみじん切り)を加え混ぜ、そこに適量の湯を加えて豆腐を戻して加熱します。そして、水分が少なくなったら、水溶きの片栗粉と葉ニンニクを加えます。最後に、鍋から出した後、花椒の粉を加えて完成です。

 さて、写真3は「陳麻婆豆腐調料」とともに「友加 漢源花椒面・特級」(四川友嘉食品有限公司製造 漢源県産花椒の粉50g イトーヨーカドーで5.2元)を撮ったものです。なぜかというと、「陳麻婆豆腐調料」の材料として花椒は使われていませんが、調理方法にあるように、調理の仕上げに花椒を入れるのですから、本場の麻婆豆腐には花椒が欠くことのできないもので、この最高が漢源県産の花椒だからです。ですから、「陳麻婆豆腐調料」と「漢源花椒面」(できれば、粒の「貢椒」を直前に碾いたのがいいですが)は対で購入すべきものなのです。

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 最後に、現在、カルフールやウォルマートなどの大型スーパーでは成都陳麻婆豆腐川菜有限公司の製品は見かけませんでした。人民商場や太平洋百貨などのデパートの食品売り場に関しては行っていませんので不詳です。ともかく、現在確実なのはイトーヨーカドー春熙・双楠の2店でしょう。しかし、中国においては常に在庫があるとは限りませんから、このことも絶対とはいえません。必要とするならば、とにかく見つけたら買うことです。なお、成都双流空港の売店にもあることがありますが、値段は倍もする高いものですから、絶対に市内で求めることが肝要です。

(2007.04.30)

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成都伊藤洋華堂(イトーヨーカドー)春熙店・新鮮食品館―成都雑感〔40〕―

日本へのお土産に何を考えるでしょうか。食料品関係ならば、やはり大型スーパーで買い物するのがなんといっても便利です。この一例として、成都市の中心繁華街である春熙路にある、成都市一の人気を誇るイトーヨーカドー春熙店(営業時間9~23時 47路・55・56路バス東大街下車)の地下食品売り場「新鮮食品館」を御紹介します。

  成都といえば、なんといっても四川料理の本場です。そこで、まずこの食材、とりわけ調味料類をあげます。四川料理に基本である麻辣味は花椒=四川産山椒(麻味)と豆板醤(辣味)を調味料とします。花椒はなんといっても漢源県産が第一です。箱入りの精品「漢源花椒・頁椒(粒)」〔118g〕が15元8角で、普通の袋入りの「漢源花椒・頁椒」・「漢源花椒・面(粉)」〔50g〕が各5元2角です。豆板醤は郫県産が本場物です。箱入りの「鵑城牌 郫県豆板醤・特級」〔750g〕が26元8角で、袋入りの「鵑城牌 郫県豆板醤・1級」〔454g〕が4元です。なお、甜麺醤は四川料理の本来の基本調味料ではありません。

 基本調味料以外に、各種の料理の素があります。まずなんといっても麻婆豆腐でしょう。麻婆豆腐発祥店である陳麻婆豆腐店の認証をえた「陳麻婆豆腐調料」〔50gパック4袋入り〕が5元2角(2袋入りは2元9角)です。なお、この素には花椒が含まれていませんから、正式な麻婆豆腐には上記の漢源花椒を加えてください(できれば粒のを碾いて)。

 次いで、最近日本でも知られるようになった火鍋の素があります。これは各社から出ており、どれがいいのか決めかねますが、ここで見かけたのは、「百信 清油火鍋底料」〔150g〕・「百信 川派火鍋底料」〔168g〕が各3元6角、「譚魚頭 火鍋底料」〔280g〕が5元6角、「白家 火鍋底料」〔200g〕が4元8角です。以上は成都市製造のもので、いわゆる四川火鍋です。それに「重慶徳荘 火鍋底料」〔300g〕が6元で、これのみ名のとおり重慶市産で、いわゆる重慶火鍋です。まだこのほかの社のもあります。なお、清油火鍋(菜種油火鍋)を除き、牛脂を用いた旧来からの火鍋です。火鍋の素以外にも、冷鍋魚などのような火鍋系列の素や老鴨湯の素などもあり、四川の鍋料理などを家庭で楽しむことができます。以上のほかに、代表的な四川料理(回鍋肉など)の素も各種あります。

 次に、四川の保存食としての肉加工品の代表を御紹介します。それは17元5角の「張飛牛肉」〔225g〕と17元の「灯影牛肉」〔250g〕です。これも何種類か出ています。酒の友になるものといえましょう。これらには辣味のもありますが、そうでないものありますから、好みに合わせればいいでしょう。

 嗜好品としてはまず、茶があげられます。四川省は中国有数の茶生産地でもあるのです。一般の棚コーナーとは別に、エスカレーターを降りて左手にUターンすると、そこにエスカレーターに沿って、茶専門コーナーがあります。ここに量り売りの四川産の茶が各種置いてあります。例えば、峨眉山の「竹茗香」80元・「峨眉毛峰」40元、蒙頂山の「天香醉」80元、新津の「碧譚飄雪」45元です(価格は50gでの最高価格)。これらはみな緑茶に属します。もちろん中国各地の、普洱茶や烏龍茶などの箱入り高級茶もあります。

 茶コーナーに対面して壁側にあるのが酒専門コーナーです。ここには茅台酒などの中国各地の銘酒もありますが、なんといっても四川省は中国随一の白酒の産地として轟いていますから、ここの銘酒がそろっています。この代表が五糧液で、中国国内では芽台酒をしのぐ高級酒として人気があり、最高級品の「五十年 五糧液」5280元から「五糧液」460元(箱入りで、、通常日本で見かけるのはこれ)まで、各種そろっています。お勧めは「十年 五糧液」で598元です。ただ、これらは時に在庫がないばあいもあります。なお、注意するのは、中国では国際・国内線を問わず航空機への酒類の持ち込み禁止ですから、託送荷物としてスーツケースなどに入れる必要があり、酒を買われる場合、包装のしっかりした箱入りである必要があります。この点、五糧液などの高級酒ならば安全です。これらの酒と茶専門コーナーでの支払いはここで現金で行い、品物に支払い済みシートを貼ってもらいます。

 以上がお土産になるような四川産の食料品関係です。これ以外に、滞在中の食として、お勧めなのは、「豆沙包(あんパン)」1元3角です。日本のそのものです。四川料理に疲れた胃にいい骨休みになります。また、包菜(四川の漬物)から各種の調理済み食品(肉類や豆腐類など)を販売していますから、好みにより買われると、酒の肴として格好かと思います。ただし、これらは量り売りがほとんどなので、係員に量ってもらって値段シートを貼ってもらう必要があります。もちろんここは食料品スーパーなので、生鮮三品以下の各種の食料品があり、成都市民の食料事情がうかがえるとともに、旅行中に必要な食料品・飲料の調達にも便利といえます。なお、写真は調味料類の棚で、火鍋の素などが並んでおり、中央下に赤く見える箱が「陳麻婆豆腐調料」です。この棚の裏に花椒・豆板醤があります。

070421成都イトーヨーカドー春熙店食品売り場 003

 最後に、イトーヨーカドー春熙店に関しては、「イトーヨーカドー春熙店―成都雑感〔2〕―」(20041226日)がありますから、参照してください。ただし、5階の食堂街が一部を残し、子供用品売り場に変わったなど、売り場構成に変化がありますが。

 なお、イトーヨーカドー春熙店・双楠店以外にも、ウォルマートやカルフールなどにも同様なものがあります。それに、5月19日にヨーカドー春熙店の東隣に成都伊勢丹がオープンし、デパ地下も設置されるそうですから、ここもいい食料品の場となるでしょう。

(2007.04.23)

〔追記〕

2010年7月の食品館改装により、パン売場がテナントのパンとなりました。これに伴い、イトーヨーカドー製のパン販売がなくなりました。ですから、従来のアンパン販売が終わりました。なお、2号店以下は従来通りですから、アンパンは手に入ります。しかし、諸物価高騰の関係で、大2.1元(1.6元)・小1.6元(1.2元)と値上げになりました。他の食品類も2007年当時から見ると同様で、例えば以前5.2元であった陳麻婆豆腐調料は8元です。

2010.09.10)

 

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5月19日成都伊勢丹開業予定

4月になってはじめて春熙路に出かけました。3月にはまだ見えなかった、成都伊勢丹が写真のように姿を現しました。ほぼ外壁も完成し、ここに「ISETAN」のロゴマークがはっきりと掲示されました。同時に、工事用の外枠壁には、「伊勢丹百貨」「5.19 盛大開業」との開店を告げる表示がなされおり、いよいよ開店―5月19日(土)―が近づいていることを示しています。
また、写真の下部に花が見えるように、5月1日メーデーからの1週間の大型連休(GW)をひかえ、ここ成都の中心繁華街である春熙路もお化粧直しをして飾っています。
なお、成都伊勢丹の西隣のイトーヨーカドー春熙店も正面入口を広げ終わりました。相変わらず入りはいいです。ヨーカード-も年内に東部地区に3号店をオープン予定ですし、カルフール・ウォルマートもそれぞれ出店予定があり、西南・西北地方最大の商業地区である成都市における、大型小売業の外資競争も一段と激しくなっていくようです。

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(2007.04.21)
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金沙遺址(遺跡)博物館オープン―成都雑感〔39〕―

金沙遺址博物館が、2007年4月16日(月)12時半、オープンしました。開館時間は8~18時で、入場料は80元です。成都中心の天府広場から西北西に約5㎞の、二環路と三環路の中間に位置します。最寄りのバス停は、901路(成都旅游集散中心站から)が終点の金沙遺址站(南大門前)、7路(十里店公文站~蜀源路站)・14路(青苑東街站~成洛路公文站)・82路(茶店子公文站~成仁公文站)・83路(青龍場中心站~機投鎮站)・96路(川大錦城学院站~北京西単站)・111路(桂渓公文站~迎賓大道中站)・502路(成都客車廠站~機投鎮站)・503A路(火車北站~機投鎮站)が青羊大道北站(東大門前)です。

金沙遺跡は、2001年2月8日、住宅開発に伴う下水道工事中に、発見されたものです。21世紀最初の中国における考古学的大発見でした。その後の発掘調査により、基本確認部分でも5平方キロに及ぶ大型遺跡です。ここからはすでに金器200余点・青銅器1200余点・玉器2000余点・石器1000余点・漆木器10余点の5000点あまりと、陶器数万点・象牙1トン・動物骨片数千点が発掘されました。これらの調査などにより、ここは、BC1700~1200年(夏晩期~商後期)の三星堆文化の後、BC1200~500年(商後期~春秋)の十二橋文化の代表遺跡と解明されたのです。以上により、2006年に中国重点文物保護単位(特別史跡に相当)に指定されました。すなわち、三星堆遺跡と並んで、四川省における古蜀文化(長江文明)を体現する遺跡なのです。いにしえの古蜀王国の跡といえます。この遺跡の中核的なところに博物館が建設され、保護された遺跡と出土品を眼前にすることが出来るようになったのです。

さて、博物館は敷地面積30万㎡・延総建築面積3.5万㎡で、遺迹館・陳列館・文物保護中心(センター)の主要な三つの建物からなっています。遺迹館は、大型祭祀遺構上にドームを覆って、保護・見学出来るようにした施設です。陳列館は、ここから出土した遺物を中心に、展示した施設で、見学の中心といえるものです。文物保護中心は、研究施設であるとともに、ここで実演・体験などを行う施設です。以上3館の見学はその順にしたがって行うのがいいでしょう。まずこの目で遺跡自体を確かめ、この出土品をじっくり鑑賞し、最後に往事を体験するのです。

東大門を入ると、正面に遺迹館の建物があります。面積約7600㎡・高さ18m・幅63mの建物が大型祭祀遺構を覆っています。そのまま遺跡を保護・見学できるようにしたもので、陝西省の秦始皇帝兵馬俑博物館と同様なものです。当然ながら、ここではまだ発掘が継続中です。写真1が内部の様子で、これは入口(東側)から入ったところで西へと撮ったものです。ご覧のように遺跡の内部に通路が設けられて、見学できるようになっています。ただし、保護のため発掘は全て埋め戻されており、遺物はごく一部を除いて見ることが出来ず土だけを見ることになります。ただし、各地層の表示はしっかりなされており、同時に、主要な出土品は発見地点にカラーパネルが置いてあり、どこで出土したか確かめることが出来ます。

02金沙遺址博物館・遺迹館内部

写真2は、内部通路を通って西側に出たところにある、ガラス越しに足下に見える大型烏木(黒壇)の樹根です。約100㎡もある巨大なもので、これは発掘されたままその場所にあるものです。以上で遺迹館は終わりです。

04金沙遺址博物館・,大型烏木

遺迹館の北の出口から道を進み(北へ)、川(ここで古蜀人は祭祀を行ったと考えられています)を渡ると、陳列館です。2階建ての陳列館には五つの展示室と4D影院(映画館)、売店・喫茶室などがあります。

まず、入口を入り階段・エスカレーターを上がると、2階の一展庁(第1展示室)です。「遠古家園」と題されています。入ると、

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に見るように、往事の古蜀人の生活場面のパノラマが目に入ってきます。ここには動画を見る液晶パネルも設置されています。生活を主体としていますから、展示品も動物骨格(馬・豚・犬・鹿・虎・猪・象)・陶片などで、当時の動物の生態が理解できると思います。なお、全展示室の展示品はその名称(中国語・英語)を記しているのみで、説明はありません。

次が二展庁(第2展示室)です。「王国剪影」と題されています。入ったところに本博物館地区の遺跡分布模型(宮殿区・祭祀区・生活区・墓地)があります。その後方スクリーンには発掘時のビデオ映像が流されています。ここより左に通路にしたがって進むと、左の壁側に往事の建物などが復元された居住パノラマがあります。その先に、生活用具の出土品が展示されています。逆に右壁側には大型建築遺跡の縮小模型と出土建築木材が展示されています。さらに進むと、左側に冶鋳として金器・銅器の出土品が、次いで制玉として玉器・玉石が展示されています。写真4は、この制玉のところにある代表としてお見せするもので、「刻劃同心円円紋的玉璋」とあるものです。これは直径16.9cm・孔径6.2cmで、7重の同心円の刻みがあります。玉器の展示品の中には逸品が多く含まれており、見逃しがたいところです。これと反対側の右側には、早期・中期・晩期と分けて、大量の陶器が展示されています。この展示室の最後が墓葬です。単人墓や複人墓がここにそのまま切り取られて展示してあります。当然ですが死者の骨を見ることになります。

11金沙遺址博物館・刻劃同心円円紋的玉璧

二展庁を出ると、エスカレーターがありますから、これで1階に下ると、左手に三展庁(第3展示室)の入口があります。「天地不絶」と題されています。入ってすぐ目に入るのが写真5の高さ14.6cmの青銅立人です。これは本遺跡出土の青銅器を代表する品です。このためか、これのみの単独展示として通路の中央に位置しています。さらに進むと、象牙群が展示されています。保護液の入った水槽内に2mはあるのかという巨大なのを含みます。そして、中央に石器類、左に金・銅器・石器などの雑類、右に玉器類が展示されています。これらも貴重な出土品を多数含みます。石器類には中国最古の打楽器といわれる石磬などを展示しています。玉器類には玉璋・玉琮などの各種の玉器ごとにまとめて展示されています。暗い中に照明に浮かぶ多数の玉器は美しいものがあります。また、雑類のところには、喇叭形金器・三角形金器・銅虎・跪坐石人像などの逸品が含まれており、見逃すことが出来ません。石器類の奧には遺跡組として祭祀品類が展示されています。なお、順路は石器類・玉器類・遺跡組・雑類となり出口になります。

16金沙遺址博物館・青銅立人

三展庁を出て、まっすぐ進むと、四展庁(第4展示室)です。「千年絶唱」と題されているように、陳列館のハイライトです。すなわち本遺跡出土品の粋が集められた展示室というわけです。展示室の中央に、本遺跡出土品の白眉、太陽神鳥金箔が鎮座しており、その四囲に4か所に分けて出土品を展示しています。右手前のブースには、緑松石珠・有領玉璧(2枚)・玉鑿(3本)・玉戈・陽刻昆虫紋玉牌が、右奧のブースには、帯柄有領銅璧・人形銅器(2体)・金面具・金冠帯・鏤空喇叭形金器が、左奧のブースには、石虎・跪坐石人像(2体)・四節玉琮・十節玉琮・獣面紋玉鉞・玉鉞が、左手前のブースには、玉璋・肩扛象牙人形紋玉璋(2枚)・玉戈(3本)が、それぞれ右から順に展示されています。写真6は直径19.9cm・幅2.8cmの金冠帯です。ご覧になりにくいでしょうが、人頭像・鳥・被矢魚の細刻が施されています。

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写真7は長22.4cm・幅11.4cmの獣面紋玉鉞です。ご覧のように、上部に獣面の紋飾の線刻が施されています。以上の展示品の外に、本展示室の内壁と外壁の間が通路となっていて、ここに本遺跡の理解をより深めるためとして、中国全土の主要遺跡のパネル写真などを掲示しています。これで、黄河文明と長江文明の主要遺跡の概要を知ることが出来、金沙遺跡の中国史上での位置が知りえます。

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最後の写真8が、2001年2月25日に発掘された、外径12.5cm・内径5.29cm・厚さ0.02cm・重量20gの太陽神鳥金箔です。展示室の中央に、天井からのスポットライトを浴びて、回転する台上で輝いています。これはもっとも貴重な出土品として、ガラスケースから2m近く離れたところまでしか近づけませんし、警備員が立っています。以上のことから、写真撮影が一番困難な出土品です。

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以上で四展庁を終えると、出口(入口と同じ)の右手にあるエスカレーターで下りると、地下1階の五展庁(第5展示室)に至ります。「解読金沙」と題されているように、本展示室は成都市とその近郊を主体とした遺跡の紹介です。写真パネルを中心として一部遺物を含めて展示しています。これによって、古蜀文化における金沙遺跡が占める歴史的位置が理解できるわけです。

これで、陳列館の出土品見学は終わりです。地下1階には4D影院(映画館)があり、金沙遺跡の映像上映を行っています。時間に余裕があればゆったりとした椅子で映像を楽しむのもいいでしょう。それから、そこには売店があり、図録・書籍やレプリカ銅器や太陽神鳥を模した記念品などを販売しています。また、外面に面して喫茶店があり、各種の茶(20元から)・コーヒー(エスプレッソ35元から)とケーキ類があり、休息の場となっています。地下から陳列館を出ると、この広場には出土した烏木の大木が展示されています。陳列館の裏は北大門です。以上、博物館の施設はすべて最新のテクノロジーにより遺物の保護と展示を行い、同時にバリアフリー化された設備となっています。

ところで、陳列館を出て、右(西)へ道をとると、文物保護中心と金沙劇場で、体験と実演の場ですが、まだオープンしたばかりなのか、ここはまだ活動していないようなので、具体的にどのようなことがなされるか定かではありません。

陳列館からもとの道を戻り、左手に遺迹館を通り過ぎ、道をまっすぐ行くと南大門に出ます。その途中に、2005年8月16日に中国文化遺産シンボルマークに太陽神鳥金箔が選定されたことを記念して、同年12月18日に出来た彫塑モニュメントが右手にあります。また、道の左手側は発掘された烏木を立て並べた烏木林です。

以上が開館時における金沙遺址博物館の紹介です。

最後に、館内撮影についてお話しします。館内撮影は自由です。太陽神鳥金箔をはじめ展示品が撮影できます。しかし、展示品は保護のため基本的にガラスケース内に収められています。したがいまして、ストロボ撮影ではその光が反射してよい写真とはなりません。それに現在はストロボ撮影を係員が制止していませんでしたが、遺物の保護からいっても、これが禁止されるのは当然なことと考えます。ですから、撮影は室内の照明のみということになります。

ということは、光量不足によるシャッタースピード低下からくる、手ブレが一番の問題となります。次いでフォーカスオートの動作が不正確になりやすいことです。とりわけ前者の問題は撮影画像の善し悪しに明確に現われます。しかし、デジタルカメラの液晶画面では極端でなければ確認しかねます。ですから、この対策をしっかりしないとよい写真は撮れないことになります。私の機材は3年前に購入した、デジタルコンパクトのリコーGXです。これで、開放値のf2.5で1/10秒以下のことは普通で、1秒や1/2秒(例示・金冠帯)のことも珍しくありませんでした。このことを考えて、壁やガラス枠などを利用してカメラ保持をしっかりとする必要があります。したがいまして、第一にスローシャッター対策を第一に心がけてください。

次に撮影対象と部屋の照明との光度差が大きなものがあることです。この最大のものが太陽神鳥金箔です。ここは金箔を覆うケース上面にも像が浮かび上がり見れるような仕組みになっており、肉眼で見るには美しくなんでもないです。しかし、部屋自体が暗く、天井から強いスポット照明を当てており、金箔表面とその他の部分との光度差が極めて大きく、普通に撮ってしまっては金箔が白く飛んでしまいます。私の場合、オート露光方式をスポットに切り替えて、望遠側(85mm相当)いっぱいにし、さらに腕を伸して液晶画面中央に金箔をとらえてシャッターを切りました。ここは照明が強いため1/60秒以上で切れますから手ブレはそれほど気にしなくてもいいのです。ですから、太陽金鳥金箔撮影には望遠(135mm相当以上)を用いてスポット測光をするのがいいでしょう。ただ、望遠側に偏るといくら照明が強いといっても手ブレに注意する必要があるでしょう。以上、第二に、照明比の関係から撮影対象により、測光方式(平均・中央重点・スポットなど)を的確に選ぶ必要があります。

なお、金沙遺址博物館の公式Webサイトが開設されており、

(http://www.jinshasitemuseum.com)

各種の解説説明や出土品(太陽神鳥金箔など)の写真などが見れます。

(2007.04.19)

 

追記  古蜀王国の伝説上の王、望帝・叢帝の陵のある郫県「望叢祠」に関しては、10月28日付「望叢祠―成都雑感〔50〕―」をご覧ください。(2007年11月2日)

 

〔追記〕 フォトアルバム「成都・金沙遺址(遺跡)博物館」は、https://1drv.ms/f/s!AruGzfkJTqxngpIOkebzFNvwUEe5GAです。

(2011.09.30)

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速報・金沙遺址(遺跡)博物館開館

本日(16日月曜日)12時半、金沙遺址博物館(8時~18時 入場料80元)が開館しました。
3月末の新聞発表通りに4月中旬にオープンに漕ぎつけたわけです。
詳細は後日にゆずるとして、フォト「成都・金沙遺址(遺跡)博物館」をアップしましたので、写真をご覧ください。
これで、成都市に第1級の新観光地が出来たわけです。

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学生アルバイト募集ビラ―成都雑感〔38〕―

 まもなく5月のメーデーからの1週間の休み、ゴールデンウィークになります。この時期は観光シーズンとして観光地が押すな押すなの賑わいとなるとともに、一大商戦期でもあります。

 そこで、校内にて下の写真でお見せする、学生へのアルバイト募集ビラが電柱に貼られていました。このビラで、現在の学生アルバイト事情の一端がうかがえるかと思い、紹介します。

 ビラは見出しを「双休・五一兼職」として、土日休日と5月1日からのメーデー休暇の両方とうたっています。次いで、職種・求人数・日給を提示しています。それは、以下の6業種です。

電話回訪員(電話での顧客サービス調査) 女子 60名 3060

●商場・超市発単員(商店・スーパーでのチラシ配り) 男女 80名 2040

●信息菜集員(情報調査) 男女 50名  3050

●電器・飲料促銷員(電器・飲料販売促進) 男女 60名 4060

●礼儀模特(開店などの式典要員) 女子 20名 60160

●打字抄写員(パソコン入力とコピーオペレーター) 男女 10名 4080

 さらに、校内でのIT電話カード・化粧品・電子製品の業務推進員(営業)を求めています。これは、採用すれば優遇するとうたっており、具体的な給料は示していません。いわゆるアルバイト的というよりも、契約社員的なものです。

 この下に連絡電話番号と連絡先が書いてあります。この番号は固定電話ですが、携帯電話番号の場合も多いです。最後に、ビラの最下部ですが、そのように、連絡電話番号・連絡先を記して、切れ目を入れあります。これはこのビラを見て連絡しようと思った人がこの部分を切り取って持って行けるようにしたものです。アルバイト募集ビラだけではなく、アパート募集などでも同様で、その形体はこれらのビラの通例です。

 もちろん、旧来からの学生アルバイトの基本である家庭教師もありますが、近来は上記に見られるような職種にも学生アルバイトが募集されるようになりました。

 最後に賃金のレベルを円に換算すると、日給20元は(1元=15.45円)で309円となります。比較として、2005年の成都市都市部市民の月平均可処分所得を示します。これは月平均947元(約14600円)です。ただし、中国では共稼ぎが普通ですから、世帯可処分所得は大きくなります。

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(2007.04.12)

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山珍老鴨湯―成都雑感〔37〕―

 四川料理といえば、痺れる辛さ、麻辣味で名高いです。鍋料理の火鍋がそうです。ですが、すでに紹介済みの簡陽羊肉湯鍋のように、そうでないものもあります。今回は辛くない鍋料理、老鴨湯を紹介します。

 三国時代、諸葛孔明が南征をしたとき、当地の暑さのため、健康を害しました。この時、現地の住民が鴨を煮込んだ料理を出して、これを食べた孔明が健康を回復したという由来譚があるのが老鴨湯です。これが事実であるかは定かではありませんが、この由来譚に見るように、老鴨湯は本源的には貴州省で生まれたものと思われます。この点で四川本来の料理ではないといえましょう。したがいまして、辛くはないのです。

 老鴨湯は鴨を1羽まるまる煮込むのが基本で、これに加えるものにより大きく3種に分かれます。大根のが酸蘿卜老鴨湯、キノコ類のが山珍老鴨湯、里芋のが芋頭老鴨湯です。味付けは塩が基本で、香辛料類はほとんど使用しないシンプルなものです。このように、老鴨湯は頭や内臓などを取り除いた鴨をじっくりと煮込んだだけという、素朴ともいえるもので、味も辛くなくさっぱりとしたものです。この意味で火鍋と異なり胃に優しい鍋料理といえます。以上のことから、この料理が都市ではなく山地のものであることを示しています。したがいまして、十分に煮込まれて柔らかくなって、簡単に箸で解体できる鴨肉を味わうとともに、骨などから出たエキスを十分に含んだスープを楽しみます。鴨肉をだいたい食べたところで、好みにより各種の野菜などの具材を加えて鍋料理として食します。現在ではその3種以外に、いろいろなバリエーションもあり、辣味のもあります。以上が老鴨湯です。

さて、今回は二環路のイトーヨーカドー双楠店の近くにある、重慶毛哥老鴨湯・少陵店(双楠小区少陵路437号―二環路から2分右手側 電話82973098)で食しました。今回は山珍老鴨湯(1羽で58元。なお、酸蘿卜老鴨湯は48元)を頼みました。これ以外に、野菜類を6品ほどに飲料(白酒)も含めて100元ほどでした。なお、今回は3人でしたが、4人までならこれでいけるでしょう。

 写真1はすでに調理済みの鴨1羽の入った土鍋を温めているところです。ご覧のように、まる1羽の鴨が中央に鎮座し、椎茸などのキノコ類が見えますが、これ以外にこの店のは大根(蘿卜)・タケノコも入っています。まず温まったら、スープを小椀にとって飲みます。そして、鴨肉にかかります。箸で骨ごと簡単にばらせますから、皿に取り、肉をつけだれ(ごま油に適宜青ネギの刻みを)に付けて食します。なお、この鍋はビールよりも白酒の方がよいかと思います。

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 写真2は店内の全景で、平日の19時前でしたが、ご覧のように、一部を除き客でテーブルは埋まっており、かなりの人気店であることが分かります。

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 最後に、重慶毛哥老鴨湯には本店以外に玉双路店があり、また、他の店としては毛哥老鴨湯総店(青華路 杜甫草堂近く)や合順山珍老鴨湯(永陵路)などがあります。四川料理で胃が疲れたらお試しを。

(2007.04.06)

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901路「成都観光」オープン二階建てバスの経路変更―成都雑感〔36〕―

 「901路『成都観光』オープン二階建てバス―成都雑感〔28〕―」(20061114日付)で紹介した901路の経由停留場が一部変更になっています。

  新〔成都旅游集散中心站~…~杜甫草堂站〔草堂寺〕~一品天下〔黄忠路口〕~金沙遺址站〕

  旧〔成都旅游集散中心站~…~杜甫草堂站〔草堂寺〕~金沙車站~金沙遺址站〕

です。したがいまして、全経路は、成都旅游集散中心站~春熙路南口站〔東大街〕~塩市口站~要都站〔南郊〕~武侯祠站~人民公園站〔小南街北〕~支磯石站~琴台路站〔通恵門〕~青羊宮站~古玩(骨董)市場站〔送仙橋〕~杜甫草堂站〔草堂寺〕~一品天下站〔黄忠路口〕~金沙遺址站となります。

 この変更された「一品天下」とは、二環路西段から市外へ伸びる蜀漢路と交差して北に延びる蜀華路に、2005年にオープンしたグルメ街のことです。現在は道路名も「一品天下街」となっています。ここは、四川料理(川菜)の本格料理から小吃(スナック)までの、成都市内の名店の支店を多く集めています。ここに来れば四川料理全般が味わえるというわけで、この命名になっています。この一品天下街と蜀漢路の交差点を南に行けば、金沙遺址博物館の東入口のある青羊大道に至ります。この901路の路線変更は、本路線が観光路線という基本からのものと考えてよく、四川料理とそのグルメ街の売り出しのためと思います。

 現時点では金沙遺址博物館は未だ工事中で、オープン時期は当初の予定が遅れて、5月のメーデー以降ではないかと推察されます。なお、この博物館へのアクセスですが、市内バスの、7路(十里店公文站~蜀源路站)・14路(青苑東街站~成洛路公文站)・83路(青龍場中心站~機投鎮站)・96路(川大錦城学院站~北京西単站)・502路(成都客車廠站~機投鎮站)などに乗り、青羊大道北站で下車すればよいです。

(2007.04.01)

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DVDソフト事情(10)昨今の日本のテレビドラマ―成都雑感〔4〕―

 久しぶりにDVDソフト事情について書きます。2004年春より登場した、すでに(3)・(6)・(8)で述べている、MPEG-4により圧縮比を高めて画質は劣るが収録時間を数倍にした圧縮DVD(HDVD)は、テレビドラマ(日本のを問わず各国とも)の海賊版の主体となっています。それのみか、中国ドラマの正規版もVCDからHDVDに移行しました。DVDでの日本のドラマも全くないわけではありませんが、放送録画のボックスものが放送終了後にごく一部の店でわずか流通するのみです。すなわち、現在ではドラマはHDVDということになります。
 HDVDには、最初に出現したHDVD(片面1層)、その後のHDVD-9(片面2層)・HDVD-10(両面1層)・HDVD-18(両面2層)の4種があります。HDVDはなくなり、他の2種も一部の店に少量あるのみで、現在はほぼHDVD-9の独占状態になりました(正規版はHDVD-9)。したがいまして、圧縮DVDといえば、HDVD-9を指すといえます。HDVD-9は海賊版では1枚4元です。
 日本のテレビドラマは1クールものの場合、最初のHDVDでは2枚(後に3枚)組でした。これがHDVD-9となると1枚に納まるようになりました。当然ながら価格は安くなったわけです。しかし、去年秋ドラマから2枚組が出てきました。他の国のドラマに比して、日本のドラマは回数が少なく、利が薄いから枚数を増やしたと思います。そのかわり、1枚に5・6話入り(極端なのはNHK大河ドラマ『義経』で、2枚組で49話)、画質が向上して、VCD並かこれ以下であったのが、これ以上になりました。しかしながら、ものによっては、2本のドラマが入っており(このこと事態は悪いわけではありませんが、紙カバー表紙には1作品のみ表示)、しかも9:6サイズを4:3サイズに上下を伸しているものもあります。(例示すると、『Dr.コトー診療所2006』にはこれと『僕の歩く道』が)このサイズを伸したのには『結婚できない男』もあり、油断できません。このことは中国国内でのテレビ放送がまだ9:6サイズでないため、かかる次第になったと思います。

 では、本年の冬ドラマはどうなっているでしょうか。2枚組(8元)HDVD-9が基本です。元版は地上デジタル放送のHDレコーダー録画です。今度はきっちりとした9:6サイズで、中国語字幕のoffが出来るのが基本です(以前これは少数)。すでに、視聴率20%超えのドラマ3本とも出てきています。『ハケンの品格』(3月14日終了)を22日、『花より男子2』(16日終了)を23日、『華麗なる一族』(18日終了)を25日に学内の店で見ています。この他、終了したドラマのいくつかも出ています。『花より男子2』は3枚組で第1シリーズと込みです。シリーズ化されたドラマの場合、放送終了後もしくはその後に、シリーズ全体が組で出されます。3月には去年秋ドラマの『Dr.コトー診療所2006』が、2004年のスペシャル放送も込みで、シリーズ全体が2枚組で出ています。
 以上のように、中国での日本テレビドラマの海賊版は極めて早く出てき(放送終了1週間前後)、画質も上がり中国語字幕offもでき、確実に質も向上しているといえます。
 なお、以下にこれ以前の「DVD事情」記事を示しておきます。

(1)映画2005年1月4日)

(2)テレビドラマ(同上)

(3)アニメ他(同上)

(4)海賊版『ごくせん』2005年3月30日)

(5)日本原版ボックスの海賊版が消えた2005年9月14日)

(6)日本原版ボックスの海賊版が復活20051016日)

(7)電脳街の隠れDVD店舗20051210日)

(8)新タイプの圧縮DVD2006年3月10日)

(9)「迷」日本語字幕付の外国語映画2006年6月10日)

(2007.03.25)

追記   コメントへのお答えとして、『華麗なる一族』に関することを述べましたので、コメントもご覧ください。(2007年3月28日)

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天府広場新装オープン―成都雑感〔35〕―

 

天府広場は地下鉄1号線(南北線・2010年開通予定)と2号線(東西線)の交差駅と予定されています。このため2004年から開始された地下鉄工事に伴い、天府広場は再開発で閉鎖中でした。この2月9日夜、21時に新装なった地上部の広場のオープンセレモニーが四川省省長蒋巨峰氏主催のもとに行われました(なお地下部は工事中)。これは、中国国家旅游(観光)局・国連世界観光組織(UNWTO)選定の、中国最佳旅游城市(中国最優秀観光都市)に、杭州・大連と並んで、成都市がこの日北京で表彰されたことに合わせたものです。この日は春節休暇で帰国中のため成都にいませんでしたので、当日のオープンセレモニーは見ることが出来ませんでした。そこで、3月に成都に戻ってきたので、新装なった天府広場を以下の写真でお見せします。

まず写真1(7日水曜日撮影)は、広場に南接した人民南路一段西角の天府書城3階から、広場を俯瞰したものです。さすがに広く全景は入りませんが主要部分は収めてあります。ちょうど、道路に見えている赤いバスは901路の観光オープン二階建てバスです。さすが平日で寒いのか二階部に乗客は見えていません。

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写真2は、広場中央に位置する太陽神鳥です。いわば広場のシンボルです。同時に成都市のシンボル的存在でもあります。オープンセレモニー式典はこの前で行われました。これは「太陽神鳥金箔飾」をモチーフとしたものです。「太陽神鳥金箔飾」は、2001年、金沙遺跡(二環路外の市内西北部に位置し、商代末から西周―BC1400~800年―の遺跡で、BC2000年前の市北郊外の広漢市の三星堆遺跡を継承し、長江・古蜀文明を代表する)で発掘されました。直径12.5cm・厚0.2mm・重量20gの小さなものですが、遺物の白眉といわれます。昨年、日本で開催された「三星堆と金沙遺跡秘宝展」には他の遺物が展示されたのに、これのみレプリカで、如何に中国がこれを貴重なものとしていることがお分かりでしょう。なお、これは、2005年8月16日、中国国家文物局により中国文化遺産のシンボルマークに制定されました。

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写真3(以下、10日土曜日撮影)は東魚眼龍騰噴泉です。ご覧のように、地下部は工事中で作業がなされています。中央に噴水タワーが立ちます。

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遠くに見えるのが写真4の西魚眼騰龍噴泉です。これらは対になって、太陽神鳥の左右(東西)に配置されています。実は東の噴水タワーはスモークを噴出します。西のも上部は同様です。東の壁の部分に金色で「天府」とあるのがお分かりでしょうか。タワーの左脇です。

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写真5は、広場を囲むように12本立てられている十二文化柱のうち、広場北中央東側の「天下名城」柱です。この変遷と由来を柱に記しています。このように、蜀文化を記した柱が広場を囲んでいるのです。なお、柱の左奥に見えるのが1969年建立の毛沢東立像です。

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写真6は、広場の一番北に位置する、水を噴出している北広場音楽噴泉です。この名前の通り、音楽に合わせて水が噴出し、一つのセレモニーとなっています。これは15時からのものです。もちろん東魚眼龍騰噴泉・西魚眼騰龍噴泉も同時にスモークをたき水を噴出させます。夜(20時)にはライトアップもされ、水と光のセレモニーとなります。

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写真7は東魚眼龍騰噴泉を囲む円形の壁から左(西)手前に伸びている黄龍雲形噴泉です。名前のように、世界自然遺産で四川を代表する黄龍を模したものです。ご覧のように、左右の壁からスモークを噴出しています。後方ではタワーからスモークが、北広場音楽噴泉から噴水が噴出しているがお分かりでしょう。

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最後の写真8は広場南正面の西脇にある広場記版にある「天府広場旅游導問図」(天府広場観光案内図)です。これをみれば、広場全体は、中国伝統の陰陽思想による太極図を、模していることがお分かりでしょう。以上示したもの以外に、広場南面・東西面は花壇となっています。なお、地下には地下鉄駅はもちろん、地下街・駐車場も設けられます。

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なお、以上の写真はフォト「成都・観光」からセレクトしたものです。

(2007.03.11)

 

〔追記〕 フォトアルバム「成都・観光(文殊坊・天府広場)」は、https://1drv.ms/f/s!AruGzfkJTqxngpINAp2n8wxGOm7GBAです。

(2011.10.01)

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交差点の観光地案内標識―成都雑感〔34〕―

 成都市内の主要な交差点には道路案内標識とは別に、その手前(特に市外から市内へ向かう側に)に観光地案内標識が設置されています。その一例として写真1を示します。これは交大路・沙湾路と二環路との交差点の交大路側手前に設置されているものです。直進方向(東・市中心へ)が青羊宮(道教寺院)・文殊院(古刹)・武侯祠(諸葛孔明廟)・大慈寺・三聖花郷・永陵(前蜀王建墓)、左折方向(北)が成都動物園・昭覚寺・成都パンダ繁育基地で、右折方向(南)が杜甫草堂で、それへの距離を示しています。写真で茶色の観光地案内標識の下後方に小さく青色に見えるのが道路案内標識ですから、観光地案内標識がかなり手前に設置されていることがお分かりでしょう。なお、二環路は主要交差点を立体化中で、後方に見える橋は二環路が交大路・沙湾路を跨ぐ横断橋です。このように、二環路は交差点を信号なしに直進できるようになりつつあります。
Unicode ところで、成都市は、観光を興すことは市民の利益、とのスローガンのもと観光立市を目指しています。観光地案内標識はこの政策施行の一環といえましょう。この成果が上がり、このほど、中国国家旅游(観光)局・国連世界観光組織(UNWTO)選定の中国最佳旅游城市(最優秀観光都市)に、中国26都市の中から杭州・大連と並んで、成都が選ばれました。2月9日に北京で表彰式が行われ、この夜、長らく工事中(地下鉄建設)で閉鎖されていた、市のへそとでもいう天府広場が新装オープンされました。この表彰を祝うのが写真2のです。これは交大西門の対面の住宅区入口横の壁に書かれたものです。「熱烈祝賀成都栄獲中国最佳旅游城市」、すなわち、成都の中国最優秀観光都市受賞の光栄を熱烈に歓迎します、ということです。ともあれ、成都は一層の観光都市を目指して進んでいくでしょう。

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(2007.03.08)

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成都に戻る

本日(3日)、いつものCA422便にて成都に戻りました。ほぼ時間通りに15時35分過ぎに成都双流空港に到着しました。
この時間で気温は19度のアナウンスで、暖かなものです。

宿舎に着いて、夕方の外出にはセーターの上のジャケットは要りませんでした。

来週5日より新学期で講義開始です。ただし、4年生は卒業実習を終えて、第5週の4月2日始まりです。

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冬休みの帰国

本日、冬休みの帰国をします。いつもの北京経由成田便です。
今年は春節が2月18日と例年に比して遅いので、新学期も3月になりますから、戻るのは3月初めと予定しています。
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冬の九寨溝―四川雑感〔5〕―

2002年7月・2005年6月〔九寨溝・黄龍(1)―四川雑感(2)―〕と夏期でしたので、3度目の九寨溝行として、冬を選びました。当初の予定では2日間をかけてゆっくりと歩きながら巡るつもりでした。ですが、冬季は極めて訪れる人が少ないのか(私が訪れた日の訪問者数は数百人と推量しました。というのは入場時、9時前、にバスは4台しか待機しておらず、12時過ぎに諾日朗観光客センターで昼食をとったとき、先客はわずかで、その後も席には十分な余裕がありましたから)、溝内バスは全て小型であるばかりでなく、事実上、溝内におけるツァーバス化していました。というのは、まず入口からの長海方面行のバスがなく、全て日則溝方面行です。そして、このバスは私が乗ったバスの場合、9時過ぎに出発し、箭竹海までまず行き、ここで下車し散策時間をとった後、再び乗車し、順に熊猫海、五花海、珍珠灘・珍珠灘瀑布とポイントで下車散策し、諾日朗観光客センターでの昼食時間(バイキング33元)をとった後、午後に長海、五彩池、諾日朗瀑布、老虎海・樹正瀑布・樹正群海、盆景灘と下車散策し、16時半前に入口に戻ってきました。途中で、下車も可能ですが、実際は本数が極めて少なくツァーバス化しているため、自由に乗り継ぐことは事実上無理です。したがって、入口で乗車した訪問客全体がいわば即席のツァーグループ化して、最後の行程を除き、同一行動をとったわけです。結局、バスで基本的なポイントは回れたわけです。訪問者が少ないため、事実上専用バスを使ったと同じことになり、シーズンに比べてむしろ時間に無駄がなく有効に最小時間でポイントを巡れたことになります。なお、入場は8時から出来ますが、早く行っても訪問者が少なければ、満席になるまで長くバス内で待つことになりますから、9時前ぐらいがベストでしょう。次に、予定では熊猫海から珍珠灘瀑布までを遊歩道経由で散策するつもりでしたが、冬季は落石などの危険のため遊歩道が閉鎖されていました。また、樹正溝景区は樹正瀑布を除けば、冬季の風景は寂しさがあり、時間をかけて無理に歩くこともなくなりました。以上、二つのことから、もう1日いても当初予定の散策は出来ないし、冬の九寨溝の特色である凍る滝と白雪に覆われた湖は見ることが出来たので、1日で戻ることにしました。ようするに、冬は1日で十分ということです。結果的に、12日(金)に成都を出発し、13日(土)に九寨溝を巡り、14日(日)に成都に戻ってきました。

それでは、氷と雪を基調にした代表スポットの写真を下に載せます。写真1は湖面が氷結し前夜来からの雪などに覆われた白色の熊猫海です。ちょうどこの日11時ごろまでは降雪があり、路面も白くなり、急坂には雪かき部隊が出動していました。その後、太陽が顔を出す天気となりましたが。黒はありませんがまさしくパンダの白でした。

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写真2は上部から見た熊猫海瀑布です。残念なことに写真左手より下る遊歩道が閉鎖されているため、滝の下部から見上げることは出来ませんでした。それでも滝が氷結していることはお分かりでしょう。青白さがこれを現しています。

070113九寨溝 016

写真3は五花海です。五花海は写真をご覧のように氷結はしません。それでも後方の山の道路斜面が白く覆われ、それが湖面に反射しているのがお分かりでしょう。ともかく五花海の水は透明で冬でも青さの美しさを湛えています。

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写真4は珍珠灘瀑布です。珍珠灘から滝横の遊歩道を下って滝の下に出てきたのです。完全に氷結はしていませんが、逆に流れ落ちる水・氷結した流れ・積もる雪の3者のバランスが一つの絵を作っています。これは幅約200mある滝のほぼ中央部です。

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写真5は長海です。ここも熊猫海と同様に湖面が雪で覆い尽くされています。山も雪に染まり全体が白い世界となっています。なんといっても九寨溝最高標高の湖です。

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写真6は長海を少し下ったところにある五彩池です。逆に写真をご覧のように、岸辺は白く雪で囲まれているのに、まったく氷結せず、雪も積もっていません。不思議なことです。それでもこの池の群青を主体とした微妙な色は来るたびにその時の違った表情を見せて(2005年6月の時と比較してください)、いつ来ても魅せられます。

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写真7は諾日朗瀑布です。中国最大の幅約320mある諾日朗瀑布はとても全景を収めることは出来ません。これは右側から中央・左を撮ったものです。氷結部分と流れ落ちる部分がお分かりでしょうか。極めて寒い日が続くと全面氷結するそうです(この日のホテルでの表示の九寨溝の最低気温は零下7度)。

070113九寨溝 090

最後の写真8は樹正瀑布です。ここは老虎海から遊歩道を下ってきたものです。続いて樹正群海へと歩きます。写真はほぼ滝の中央正面からのものです。中央の氷結・雪部分は何かの動物に見えるでしょうか、皆さん想像してください。

070113九寨溝 103

以上で写真は終わりますが、これらはフォト「九寨溝・黄龍」から代表として選んだものですから、あとはフォトの方をご覧ください。

今回は、ツァーではなく自由な個人旅行として行きました。当初は3泊4日で、九寨溝巡り歩きを2日間かけてやる予定でしたが、前述したように1日で切り上げ、結果的に2泊3日の旅行になりました。往復は長距離バスを使い、ホテルは事前に旅行社で予約をしておきました。

まず、バスの方ですが、成都(新南門)から九寨溝(九通賓館)は121元、九寨溝から成都は118元で、これに保険料1元が加わります。所要時間は10時間となっていますが、実際には11時間以上見ておいた方がよいでしょう。実際、8時発(九寨溝発も同時刻)のが市内渋滞があったにせよ、九寨溝には19時半に入りました。2時間程度に1回はトイレ休憩(トイレはもちろん個室ではない仕切りのある中国式ですが、基本的に水洗式で、以前のイメージの汚いトイレということはなく、かなり衛生的なっています。これは冬場で利用者が少ないせいもありますが)があります。もちろん昼食休憩(茂県内)もありますが、高くて(料理1品10元以上はします)不味いと考える向きは自分で食料を用意なされるといいでしょう。なお、往復とも運転手は2人で適宜に交代していました。ところで、茶店子バスセンター(市西北、三還路外)発の方が安いですが、車両が普通のもので、場所も不便ですから、お勧めできません。

なお、成都発の各地へのバスの出発時間と売れ行き状況について、検索できるサイトがあります。『成都公众出行服务网―客运服务』(http://www.cdgzcx.com/sceneInf.do?type=jttd)で、検索欄に目的地を入力して検索すれば、1週間分の出発時刻・バスターミナル・売れ行き状況が一覧できます。ただし、中国の簡体字は日本の通用漢字で入力すると不明で検索できません。でも、他に類似地名がなければ最後の字は入力しなくとも検索できます。「九寨溝」は本来「九寨沟」ですが、「九寨」で出てきます。

ホテルはシーズンオフのため、営業していないところも多く、事前に予約しておいた方がよいと思います。私の場合、知り合いの旅行社で予約したところ、1泊朝食付100元で、金龍漁港賓館(4星級)に泊まりました。ただし、夕食をホテル内レストランでするようにとのことで、これは個人のセットメニュー(3菜1湯)で、同行の院生からも不味くて高い(24元)と不評でしたが、ホテル周辺には営業しているような食堂類は見あたらず。しょうがないところでした。このホテルは300室以上ある大きなもので、バスタブ(TOTO製)も広く深くふんだんに熱い湯が出るなど、ハード面では快適に過ごせます。ホテルは九寨溝入口の手前側にあり、タクシーで9元の距離ですから、歩くには遠いと思います。成都からのバスの場合、運転手に事前に告げておけば、ホテル前で止めてくれて下車できます。なお、タクシーは早朝からホテル前の道路上で客待ちをしています。

最後に、飛行機利用の場合ですが、現在は日3便(中国国際航空朝・午後各1便、四川航空午前1便)しか運航しておらず、天候不良(成都双流空港は朝に霧が多く、遅延が珍しくありません。九寨溝・黄龍空港は3500mの高地にあるため、夏でも天候不順による遅延は珍しくありません)による遅延・欠航のリスクがありますから、必ずしも予定通りに行くとは限らず、時間の節約になるかは天候次第となりかねません。それに、個人で行く場合は空港・九寨溝間の連絡に不便をする場合がないとはいえません。ですから、ツァーを利用した方が安心だし、料金的にも安上がりになります。

(2007.01.15)

 

追記  コメントへのお答えとして、九寨溝の整備された一例として、公衆トイレについてコメントしました。百聞一見にしかずといいますから、これを補う意味で、フォト「九寨溝・黄龍」に熊猫海の公衆トイレ個室内の写真をアップしておきました。(2007年1月17日)

 

〔追々記〕 フォトアルバム「四川・九寨溝と黄龍」は、https://1drv.ms/f/s!AruGzfkJTqxngpICIx9_FH2hulHXCwです。

(2011.09.30)

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氷の九寨溝へ

 遅れましたが、明けましておめでとうございます。
 正月早々の期末試験の採点が終わり、卒論担当学生が決まりましたから、
明日早朝(12日)、九寨溝へと出発します。3度目ですが、冬は初めてです。
2日間をかけて氷の九寨溝を撮影します。15日には帰ってきます。その時には
写真をアップします。
 それでは、皆様方にもよい亥年であることを。
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2006年度後期記事目次

 丙戌年を終わるに当たり、2006年度後期(7月~12月)の記事目次を掲載します。なお、前回までの記事目次は「ブログ開設1周年記念・記事目次」(20051124日)、「2005年度後期記事目次」(同年1231日)、「2006年前期記事目次」(2006年6月30日)です。

 

 明年は丁亥年です。この「亥」=「猪」は中国では通例豚のことを指しますから、当地では豚年ということになります。これも野生の猪を家畜としての豚に改良したのですから、漢字「猪」の原義が豚に拡大するのは当然ともいえましょう。

 

 では、よいお年を

 

07.05 冷鍋魚―成都雑感〔19〕―

07.06 夏休み帰国

07.31 西安交通大学日本語学科11級(95年卒業)同窓会・在西安

08.22 武蔵国伝源範頼関係史跡―歴史雑感〔7〕―

09.09 成都に戻りました

09.11 CA422便による成都への入国手順―〔20〕―

09.20 成都イトーヨーカドー春熙店前での「反日」行動への所感―成都雑感〔21〕―

09.29 成都ウォルマート開業―成都雑感〔22〕―

10.01 国慶節の春熙路―成都雑感〔23〕―

10.14 イトーヨーカドー双楠店「中日友好文化交流周」―成都雑感〔24〕―

10.29 成都市バスの新ボディーカラー―成都雑感〔25〕―

11.04 西南交通大学子弟小学校―成都雑感〔26〕―

11.11 焼肉「牛牛福」―成都雑感〔27〕―

11.14 901路「成都観光」オープン二階建てバス―成都雑感〔28〕―

11.19 成都市大学生就職招聘会―成都雑感〔29〕―

11.26 成都担担麵・総店―成都雑感〔30〕―

12.10 文殊坊―成都雑感〔31〕―

12.18 成都神鋼建設機械・山下和則氏講演―成都雑感〔32〕―

12.29 台湾沖地震のインターネットへの成都での影響―成都雑感〔33〕―

12.31 2006年度後期記事目次

(2006.12.31)

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台湾沖地震のインターネットへの成都での影響―成都雑感〔33〕―

 26日夜の台湾沖地震の影響で、海底ケーブルが破損し、各国間の通信回線に不調が出ていることは、すでに報道されているとおりです。
 ここ成都でも翌朝から外国のWebサイトへのアクセスが完全に出来なくなりました。IE、firefox、Operaのいずれでも同様です。国内のWebサイトでもアクセスできないのもあります。
 29日夜、ようやく外国のWebサイトへのアクセスが可能になりましたが、Firefoxでは未だ不調です。したがいまして、メールもOEでのダウンロードが出来ませんでしたが、ようやく29日夜にアクセスできました。しかしながら、いずれの場合も、以前に比較して、ダウンロードスピードが遅く、また、ページが複数のWebに渡る場合、Web間の受け渡しがうまくいかず、完全にページを表示できないことがあります。例えば、朝日新聞のWebです。OEのメールダウンロードでは、遅いのでタイムアウトのため、メールが正しくダウンロードされず、本文が空白のメールが出現しました。まだ正常とはいえません。
 以上は、私の場合ですが、いずれの回路でインターネット接続をするかによっても、影響は違うようです。4年生の授業に、電子メール作文があり、この課題(メール作成)を送信させ、28日を締めきりとしましたが、29日夜ようやくアクセスできたIEで見ると、27日夜から学生のメールは発信されておりました。文字コードの関係があるので、学生は日本Yahooメールを使用しており、当然ながら外国のWebサイトです。学生に聞くと、最初はアクセス不能でしたが、今では問題なくアクセスできるとのことです。学生たちと私の回線系統は異なっております。中国での地震による通信規制が地域・回線により異なるのは当然で、そこで、そのような違いが生まれたと思います。
 とりあえず、今までの状況をお知らせしておきます。完全な台湾沖での復旧はまだ時間がかかるそうですから、成都でのインターネット状況が完全に元に戻るまではもう少し時間が必要でしょう。

(2006.12.30)

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成都神鋼建設機械・山下和則氏講演―成都雑感〔32〕―

 去14日(木)午後、西南交通大学犀浦キャンパスにおいて日本語学科の学生を対象に、成都神鋼建設機械有限公司董事長(日本の取締役代表会長に相当)の山下和則氏が講演をなさいました。

 成都神鋼建機(CKCMは合弁企業として1994年9月に成都市東南郊に設立された、成都市でもっとも初期段階に進出した日系企業です。神戸製鋼の系列会社であるコベルコ建設機械が親会社として油圧式ショベルカーを生産しております。

 当日は、1時間ほど山下氏の講演をうかがった後、学生の質問を受け、全体で2時間くらいでの時間でした。講演内容は氏にお任せし、会社のことが中心になり、中国日本のことなども含まれていました。このような日本語学科の学生を対象に日系企業の日本人が講演をすることは中国各地の大学でも珍しいことではありません。だいたいこのような形式時間で行うのが普通です。学生の質問は大学院生から学部2年生までと、就職関連のものが多かったです。成都市のように在住日本人が少なく(2005年9月現在、外務省届出四川省在留日本人229)、ネーティブスピーカーと接する機会が大学以外では極めて少ない学生にとって、本講演はよいヒヤリングの機会でした。

 なお、写真は質問する学生の後方から会場を撮ったもので、前方黒板の前に左2人が4年生の司会者、その右が山下氏、右側3人は成都神鋼建機社員で1人は本日本語学科の卒業生です。

Unicode

(2006.12.18)

 

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