2025年三星堆博物館―歴史雑感〔99〕―

 三星堆博物館は、1997年10月、三星堆遺跡地区の東北角に開館しました。徳陽市広漢市西郊外約7kmの南興鎮の鴨子河南岸に位置し、成都市から東北38kmにあります。その後発掘調査が進み、新たな遺物展示もあり増設が必要となり、旧館をに替わり新館(面積約5.44万㎡)が建築され、2023年7月26日、開館開放され博物館は一新しました。従来の1986年発掘遺物に加え、2019~22年に発掘された遺物が新たに展示に加わりました。2025年11月7日(金)午前、新装なった本博物館を見学しました。以下、展示物の幾つかを順次お見せします。

 写真1は、陶高領壷(1986年発掘 殷後期)です。

 写真2は、玉有領璧(1986年出土 殷後期)です。

 写真3は、城壁切取り展示です。

 写真4は、青銅扭頭跪坐人像(2021年出土 殷後期)です。

 写真5は、玉戈(1986年出土 殷後期)です。

 写真6は、青銅人頭像(2022年出土 殷後期)です。

 写真7は、青銅立人像(1986年出土 殷後期)です。高261cm(人像高172cm)・重量180kgの世界の最大の青銅立人像です。

 写真8は、黄金面單青銅人頭像(1986年出土 殷後期)です。

  写真9は、金杖(1986年出土 殷中期)です。全長143cm・直径2.3cm・重量463gです。上端(左)の平雕紋飾図案(魚・鳥・人)があるところです。

 写真10は、金面單(2022年出土 殷後期)です。

 写真11は、青銅持璋小人像(1986年出土 殷後期)です。

 写真12は、玉璋(1986年出土 殷中期)です。

 写真13は、青銅尊(2021年出土 殷後期)です。

 写真14は、青銅神嘼(2022年出土 殷後期)です。

 写真15は、青銅嘼首冠人像(1986年出土 殷後期)です。

 写真16は、青銅神塼底座(2022年出土 殷後期)です。

 写真17は、青銅縦目面具(1986年出土 殷後期)です。高82.5cm・幅78cmです。

 写真18は、青銅縦目面具(1986年出土 殷後期)です。本博物館を代表する目の飛び出た特徴ある遺物で、高65cm・幅139cm、突出した瞳孔長16.5cm・径9cmです。世界最大の青銅面具です。

 写真19は、青銅面具(2022年出土 殷後期)です。

 写真20は、青銅持龍競形器立人像(2022年出土 殷後期)です。

 写真21は、青銅爬龍器蓋(2021年出土 殷後期)です。

 写真22は、青銅虎頭龍身像(2022年出土 殷後期)です。

 写真23は、青銅太陽形器(1986年出土 殷後期)です。

 写真24は、青銅鳳鳥柱頭(2022年出土 殷後期)です。

 最後の写真25は、青銅神樹(1986年出土 殷後期)です。全高396cm(樹高384cm)で、世界最古の神樹です。古蜀王国の原始宗教を示して、古代人の宗教観念が理解できます。3段に枝が出て、各段3枝ずつ張っており、各枝には鳥が飾られて、全9鳥が見えます。枝の先端には果実があり、樹の下部には1旒の龍が下向きに匍っており、神木である扶桑の木を表しています。

 なお、フォトアルバム「四川・三星堆博物館2025年」があります。また、以前の訪問記「三星堆博物館―四川雑感〔10〕―」もご覧下さい。三星堆博物館の公式サイトはhttps://www.sxd.cn/です。

(2025.11.14)

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About kanazawa45

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
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