2025年10月9日(木)午後、福岡市内の元寇史跡を巡りました。最初は筥崎八幡宮(福岡市東区箱崎1-22-1)です。宇佐八幡宮、石清水八幡宮と共に三大八幡宮とされています。
写真1は、石造の一之鳥居(重要文化財)です。慶長14年(1609)に藩主黒田長政が建立しました。

写真2は、楼門(重要文化財)です。文禄3年(1594)に筑前領主小早川隆景が建立し、三間一戸入母屋造・檜皮葺です。そして、ご覧の扁額は、文永11年(1274)蒙古襲来で炎上した社殿の再興にあたり亀山上皇が納められた宸筆を、文禄年間に隆景が謹写拡大したもので、これにより伏敵門とも呼ばれています。

写真3は、楼門から見た拝殿です。拝殿・本殿(重要文化財)は廻廊に囲まれてかつ楼門は閉ざされており入ることが出来ません。拝礼はここで行ないます。なお、両殿は天文15年(1546)に大宰大弐大内義隆が再建したものです。

次いで、生の松原元寇防塁跡(福岡県福岡市西区生の松原11)です。博多湾に沿って約20㎞の海岸に築かれた石築地が元寇防塁で、生の松原の防塁は東側を肥前御家人が西側を肥後の御家人が担当し、肥前は姪浜砂岩を肥後は長垂山の花崗岩を使いました。
写真4は、東側の防塁跡です。

写真5は、復元された防塁跡です。石の色違いで担当国が違うことが分かります。

写真6は、西側の防塁跡です。

最後の写真7は、改めて東側防塁跡と奥に復元防塁です。

(2025.10.15)