青森・北海道の縄文遺跡(3)小牧野遺跡―歴史雑感(68)―

 ツアー2日目の2021年11月9日(月)は縄文の学び舎・小牧野館(青森市大字野沢字沢部108-3)の自由見学からです。近くの小牧野遺跡を紹介しています。ホテルを8時50分に出発して、9時20分前に到着しました。

 写真1は、小牧野遺跡の環状列石建設運搬器具を想像復元した展示です。

 写真2は、埋設土器です。これは地面に埋められた状態で使用していたので、この命名となりました。

 写真3は、環状配岩炉です。

 写真4は、下段から土偶、注口土器、クマ型土製品です。

 写真5は、壺型土器です。

 写真6は、擦傷のある石です。

 写真7は、山野峠遺跡の石棺墓(復元)です。

 写真8は、深鉢形土器です。

 写真9は、山野峠遺跡の狩猟文土器です。以上で本館は終わりで、9時50分に出て小牧野遺跡に向かいます。

 10時に小牧野遺跡に着きました。本遺跡は縄文後期前半に作られた環状列石を主体とするものです。荒川と入内川に挟まれた舌状台地の標高140メートル付近に位置しています。環状列石は、直径35mの外帯・29mの内帯・2.5mの中央帯の3重の輪、それに一部4重となる弧状の列石と外帯を囲む直径4m前後の環状配石等で構成され、最大直径55mです。写真10は、遺跡に入ったところから見た環状列石の左側(北)で、右に立つ列石は中央帯です。

 写真11は、奥(南)から環状列石を見たもので、ご覧のように中央帯へは通路があります。皆さんはこれからガイドさんの説明を受けます。

 写真12は、南東から南の環状列石を撮ったものです。内帯と外帯に多くの特殊組石があります。

 写真13は、東から西へと環状列石を撮ったものです。

 写真14は、中央帯です。

 写真15は、第9号特殊組石(北)です。

 写真16は、第7号特殊組石(北)です。

 写真17は、第8号特殊組石(西北)です。

 写真18は、南からの環状列石全景です。

 写真19は、中央の高い右の列石には「罵倒観世音」「嘉永七甲寅年(1854)願主新山久助」と刻されています。

 写真20は、土杭墓跡です。100基を超える土杭墓が環状列石に隣接する東側緩斜面一帯に分布しています。

 写真21は、捨て場跡です。環状列石の北、西に沢地形へと傾斜が始まる地点に形成されており、多量の土器・石器・土偶・三角形岩版等が出土しています。

 写真22は、竪穴住居跡です。環状列石の北の平場に位置します。

 写真23は、平場から陸奥湾を望見したものです。

 最後の写真24は、「小牧野遺跡環状列石実測図」(https://komakinosite.jp/index.php/intro/about-komakino.html)です。

 10時40分に小牧野遺跡を離れ、次の見学地三内丸山遺跡に向かいます。

(2021.11.17)

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About kanazawa45

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
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