2021年11月7・8・9日(日・月・火)、クラブ・ツーリズム主催の「日本の先史時代がニコル縄文ロマンの旅へ北海道・北東北縄文遺跡ハイライト3日間」で縄文遺跡を巡ってきました。基本見学地は、
初日 大森勝山遺跡、森田歴史民俗資料館、亀ヶ岡遺跡、つがる市木造亀ヶ岡考古資料室
2日 縄文の学びや・小牧野館、小牧野遺跡、三内丸山遺跡
3日 大船遺跡、函館市縄文文化交流センター
です。
JAL143便羽田9時55分発青森11時10分着で青森に飛びました。最初の見学地は世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の大森勝山遺跡(青森県弘前市大森勝山)です。12時30分に到着しました。地元ガイドの案内付き(以後の見学地も同様)です。本遺跡は岩木山の東北山麓に位置し、約3千年前の縄文晩期の環状列石の遺跡です。
写真1は、環状列石の外側にある屋外炉です。本遺跡は発掘調査後に埋戻し、表面土上に移行をレプリカ展示しています。同型同質の石を用いています。

写真2は、遺跡入口から左に環状列石を撮ったものです。環状列石は楕円形で長径48.5m・短径39.1mです。77基の組石が約1200個の石で作られており、過半の石は遺跡の南北を流れる大森川・大石川の川原石です。

写真3は、右に環状列石を撮ったものです。

写真4は、石を触ながら組石を説明中のガイドさんです。

写真5は、中央の組石です。奥に岩木山が見えます。

写真6は、さらに奥の組石で、環状列石の奥には竪穴建物跡、さらに奥に岩木山が見えます。冬至前後には岩木山山頂への日没が見られます。

写真7は、前の組石を角度を変えて拡大して撮ったものです。

写真8は、土器埋設遺構です。

写真9は、環状列石の南東約100mに位置する竪穴建物跡です。正面奥が岩木山です。

写真10は、竪穴建物跡です。直径14.1mで、4本の柱跡が残され、中央は直径約1.5mの石組炉です。建物跡はここ一棟のみであり、住居ではなく、祭礼等の何らかの儀式の場と考えられています。

写真11は、環状列石の手前に東の台地端に位置する捨て場です。ここから土器・石器・土製品等が出土しました。以上で本遺跡は終わりで、13時前に遺跡を離れ、五所川原市で昼食となりました。

昼食後の最初の見学地のつがる市森田歴史民俗資料館(青森県つがる市森田町森田月見野340−2)には14時に着きました。本館の西南約1kmに位置する縄文前・中期の石神遺跡(つがる市森田町床舞石神地内)出土品を中心に展示をしています。本遺跡では円筒土器が層位的に順序正しく出土しました。
展示品の写真をお見せします。写真12は、石器類の展示で、石鏃・石匙・石斧等です。

写真13は、上段は縄文前期の円筒下層a式土器(重要文化財。以下同様)、下段は石臼で、石神遺跡出土品です(以下同様)。

写真14は、縄文前期の円筒下層d1式土器と円筒下層d2式土器です。

写真15は、縄文中期の円筒下層b式土器と円筒下層c式土器です。

写真16は、板状土偶です。

写真17は、板状土偶頭部です。

写真18は、縄文中期の円筒上層a式土器の人面付深鉢形土器です。

最後の写真19は、縄文中期の円筒上層c式土器です。14時30分に出発し、亀ヶ岡遺跡に向かいます。

(2021.11.13)