漢長安城未央宮遺址―中国雑感〔36〕―

 2018年4月10日(火)、漢長安城未央宮遺址(西安市未央区二環路外)に行ってきました。本遺址は「漢長安城国家大遺址」として現在整備中です。現在のところ入場は無料です。公共交通機関は地鉄1号線漢城路站下車、A出口から直進して、交差点で右(北)に漢城北路に入り、186路に城西客運站(駅から約200m)で乗車し、漢城遺址站(3停留所)で下車後、北に約1.7km歩くと、未央宮前殿遺址です。なお、前殿遺址までは現在は車・自転車で入れます。

 前漢(紀元前206~8年)の都城である長安城(東西7.6km・南北6km)には5つの宮城があり、その一つ西南角にあるのが未央宮です。未央宮は、紀元前202年に建設が開始されて、東西2150m、南北2250m、総面積4.8㎢で、4つの宮門があり、中央に前殿がありました。本宮内では現在までに1号遺址(前殿遺址)、2号遺址(胡椒房殿遺址)、3号遺址(中央官署遺址)、4号遺址(少府遺址)、5号遺址(西南角楼遺址)、6号遺址(天禄閣遺址)、7号遺址(石渠閣遺址)、15号遺址(滄池遺址)、154号遺址(明渠遺址)が発掘されて保護されています。本遺址は1961年3月4日に第1回全国重点文物保護単位に指定され、2014年6月22日に世界文化遺産シルクロードの発起点として指定されました。

 写真1は、バス停から北に約600m、漢長安城南城壁に設けられた3つの城門、西側の西安門遺址です。ご覧のように3つの門道があります。西門道は既に破壊されており、中門道・東門道は幅約8mですが、両側の礎石位置から実際の幅は6mです。門道の長さは19~20mです。

 写真2は、西安門を通り、城内からの門と西に続く南城壁遺址です。南城壁は幅40~50m・深さ3mの水壕で囲まれており、水壕の水は渭河に排水されるようになっていました。左端の塀に覆われたところは未央宮南宮門とその後背地で、現在整備中です。

 西安門から約600mで道を西に取り約300m行くと北正面に前殿遺址が見えます。写真3は、約200m先の前殿遺址全景です。前殿の基壇は南北400m、東西200m、最高15mです。

 写真4は、3号庭園からの前殿です。前殿には南から順に1~5号庭園があり、段となり高さを上げています。右に見える黄色の電動カートは中国の観光地によくある移動用ですが、現在のところ運行されていません。

 写真5は、前殿上から南を見たものです。

 写真6は、前殿を東から西へと見たものです。

 写真7は、前殿上から北を見たものです。正面奥に見えるのが2号遺址(胡椒房殿遺址)です。

 写真8は、前殿からの戻りで、2号庭園から見たものです。庭園には建物もあり、その位置の表示もあります。

 写真9は、1985年12月撮影の西から見た前殿全景です。ご覧のように遺址は畑地でした。

 最後の漢長安城・未央宮図は、

京都・奈良文化財保護サイト』奈良文化財史/花開く都城文化/東アジア都城http://kousin242.sakura.ne.jp/blogs/eee/%E5%A5%88%E8%89%AF%E6%96%87%E5%8C%96%E8%B2%A1%E5%8F%B2/%E8%8A%B1%E9%96%8B%E3%81%8F%E9%83%BD%E5%9F%8E%E6%96%87%E5%8C%96/%E6%9D%B1%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E9%83%BD%E5%9F%8E/からです。

 なお、フォトアルバム「陝西・漢長安城未央宮遺址」はhttps://1drv.ms/f/s!AruGzfkJTqxngtN–jAdVi1BynzGsAです。

(2018.04.27)

不明 のアバター

About kanazawa45

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
カテゴリー: 観光(陝西) パーマリンク

コメントを残す