中国高速電車の商務座―中国雑感〔37〕―

 2018年4月11日(水)、西安から成都への移動に、昨年開通した高速電車を利用しました。そこで、高速電車の最上位座席である商務座(ビジネス席)に乗りましたので、これを紹介します。商務座はJR東日本のグランクラス相当です。私の乗った高速電車はG89次で、北京西站発成都東站行で、途中の降車駅は石家庄站・鄭州東站・西安北站と、省都のみ停まる最速電車です。ちなみに、北京西6時53分発、石家庄8時2分発、鄭州東9時32分発、西安北11時28分発、成都東14時41分着です。西安成都間は2時間27分です。G(高鉄)は最高時速350kmですが、西安成都間は秦嶺山脈を越える山岳路線なので、最高時速250kmです。西安成都間の運賃は商務座748元、一等座(グリン席相当)397元、二等座(普通席相当)263元です。座席は16号車1Aです。

 写真1は、商務座の革張りシェルフラット座席です。写真では見にくいですが、左側肘掛け下に電源コンセントが付いています。パーソナルモニターは左側肘掛けに入っています。また、青いところが座席の操作パネルです。服務員の呼出しボタンも付いています。

 写真2は、かすかに傾いていますが、フルフラットにした座席です。この点でグランクラスの座席より余裕があり、中国人乗客の中にはこのモードで昼寝の方もいました。

 写真3は、室内全景で、本車両では全5席です。3列・8行の24座席の車両もあります。

 乗車すると、服務員(アテンダント)が飲物の注文を聞いてきます。飲物は茶・コーヒー・コーラ等で、グランクラスのような酒類はありません。写真4は、熱い茶を頼み、それと共に「商務座贈物」持ってきたのを撮ったものです。「商務座贈物」は菓子類です。

 食事時の電車には弁当が付きます。最後の写真5は、昼食のスープ付弁当です。電子レンジで温めた物ですが、意外なほど味がいいです。量的にもグランクラスより上ではないでしょうか。缶ビールを持ち込んでおかずを肴に楽しみました。

(2018.04.30)

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About kanazawa45

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
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