2012年3月10日(土)、徳陽市綿竹市九龍鎮(成都市の北約80km)で、日中国交回復40周年記念植樹が行われました。正式には「中日合作四川省地震災後森林植被恢復項目“中日邦交正常化四十周年曁中国全民義務植樹運動三十一周年”記念植樹活動」と中国語で言うものです。2008年5月12日の四川汶川大地震への日本からの復興支援として、2010年から15年までの5か年間、四川省震災後森林植生復旧プロジェクト(JICA)が実施中です。この一貫として、2010年5月の起工式記念植樹(綿竹市清平郷)、2011年3月の(北川県試験施行地)に続く、3度目の記念植樹です。参加者は成都市在住の日本人、成都市の大学生、地元九龍鎮・尊道鎮の中学生などです。
まず、開会式から始められ、省林業局・重慶総領事館などの挨拶に続き、写真1にみる、四川大学々生の挨拶で式を終わりました。四川テレビ局などの取材陣もいました。

続いて、記念碑の除幕式をし、植樹に移りました。写真2は、植樹地の全景です。本来はプロジェクト施行地ですべきのですが、あとの写真5に見るように、急傾斜地で、安全上の問題もあるので、このような平坦地で行いました。

写真3は、植樹をする学生たちです。。

写真4は、植樹が終わり、地元の中学生が記念碑と共に記念写真を撮ろうとしているところです。

最後の写真5は、綿竹市で最も被害を被った漢旺鎮(震災後、本鎮は放棄され移転しました)のプロジェクト施行地で、写真のようにすでに植林されています。本プロジェクトは地震による山崩れ地に植林をするもので、写真を見ればお分かりのように、土砂止めを水平に段々に構築して植林します。単に植林するのではなく、この土砂止め技術とそれに伴う植林法のノーハウが重要で、これらの点は従来中国側にはなく、この技術移転を実地施行(見本)でするのが本プロジェクトの目的です。なお、本鎮に関しては別途述べます。最後に、東日本大震災1周年に謹んで哀悼の意を表します。

なお、省林業庁の記念植樹に関する記事は、http://www.scly.gov.cn/article365932.htmlです。それによると、四川大学・西南交大・成都理工大学と北川擂鼓中学のボランティ約260人が参加しました。また、フォトアルバム「記念植樹と漢旺鎮地震遺址」はhttps://1drv.ms/f/s!AruGzfkJTqxngpk2hO1tzSBeb6q3ngです。
(2012.03.11)