成都市金牛区公共貸し出し自転車―成都雑感〔131〕―

 中国の幾つかの都市では公共貸し出し自転車サービス(公共自行車服務)が行われています。ここ成都市でも行われており、私の住んでいる金牛区でも2年前から行われています。16~65歳が対象で、区戸籍者は押金(デポジット)100元、他は300元で、居民証(中国国民身分証)とコーピーを提示して、所定の手続きをすれば、利用ICカードがえられます。ICカードは100点分で、0~2時間1点(但し、日2回まで)、2~4時間10点、4~12時間30点、12~24時間50点、24時間超100点となっており、短時間のちょっとした利用を想定しています。

 写真1は、西南交通大学北門の西側付近に設置された公共貸し出し自転車案内板です。この案内板の歩道側に自転車が並べて置かれています。金牛区の自転車は上海永久自行車有限公司制で、案内板左に描かれた自転車が使用自転車で、案内板にはご覧のように同社の名前が入っており、広告の役割を果たしています。何しろ成都市は中国の大都市中で自転車利用が最も高いところですから(現在は電動自転車が過半ですが)。

 写真2は、自転車の設置の様子です。なお、北門両側には飲食店を中心に店が並んでおり、手前側(門の西側)は主に小吃店、奥側(門の東側)は各種の中国料理レストランがあり、学生たち御用達となっています。

 写真3は、保持されている自転車です。右側のチェン柱の円内にカードをタッチすることで解錠と施錠ができます。上部のディスプレーには利用残り点数が表示されます。

(2012.07.08)

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About kanazawa45

中国に長年にわたり在住中で、現在、2001年秋より、四川省成都市の西南交通大学外国語学院日語系で、教鞭を執っています。 専門は日本中世史(鎌倉)で、歴史関係と中国関係(成都を中心に)のことを主としていきます。
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