中国西部地方最大の古物市場、それは「成都送仙橋古玩芸術城」です。東に青羊宮(道教寺院)、西に杜甫草堂に近く、南を青羊正街に西を浣花北路に東を摸底河に挟まれたところにそれは位置します。本市場は1988年末に開かれ、古物雑貨・金石印章・玉翡翠・書画・古木製家具・工芸品などを扱います。店を構えた販売の他に、競売会や展示会も行われます。最寄りのバス停は送仙橋站です。19路(金沙公文站~和平小区站)・35路(三聖寺站~郭家橋北街站)・47路(金沙公文站~成仁公文站 塩市口站経由)・82路(茶店子公文站~成仁公文站 武侯祠経由)・88路(林湾公文站~百花中心站)・301路(杜甫草堂站~十陵站 武侯祠・新南門経由)・901路(成都旅游集散中心站~金沙遺址站 観光路線)などがここに止まります。
写真1は本市場の入口です。ここを入ると、左右の2階建てのビルに各種の専門店が入っています。そのまま奥へと進むと、個人店がほぼ川に沿って南北に立ち並ぶ通路に出ます。写真2がその様子です。ここにはいわゆる古物雑貨店が並び、古銭から連画まで扱っています。もちろんこの並びで真物を見かけることはないと思います。むしろ贋物を楽しむところです。また、腰掛けていた幼児が転けているように、日常生活がかいま見えます。
さらにここから北に進むと、川岸に沿って露店の並ぶところに出ます。これが写真3です。ここでも成都らしく店員たちが麻雀の牌を囲んでいます。写真の奥(南)に「仙河茶館」があります。写真4がそうです。摸底河に沿って竹椅子が並ぶ、成都本来の庶民の茶館です。花毛峰茶5元からです。
以上、古物に興味のある方には本市場は見逃せないところです。なお、古物の国外持ち出しに関しては、正規の許可証が必要ですから、それを出せるところで求めることが肝要です。
最後に、本市場に対面して、浣花北路には、「『龍抄手』総店―成都雑感〔75〕―」(2008年12月9日付)で紹介した「龍抄手」店があります。食事にはよいでしょう。
(2009.03.13)




K先生、初めてコメントさせていただきます。古物を見た後は、こういう庶民的な茶館でなにもしないでゆっくりお茶を飲むという時間のすごし方もいいですね。私も今日からブログを始めました。なにとぞよろしくお願いします。http://blogs.yahoo.co.jp/chengdu_nihongoS
はじめまして、shiot shiotaさん。こちらこそよろしく。まだ、少し寒いですが、暖かくなったら、茶館で茶を喫しながらのんびりと過ごすのはいいですよ。茶館は成都の過ごしやすさの表徴でしょう。