13日(月)、9時、ホテルを出発して、タクシーで空港に向かいました。この日は、まさに雲一つない快晴で、成都では見られない、すんだ青空でした。
途中、「甲蕃古城」(チベット式古建築を模したリゾート施設)の九寨溝寄り約1kmにある、甘海子風景区で車を止めました。写真1はこのほぼ中央から北へと甘海子(湿原)を撮ったものです。
写真2はさらに道を進み南へと撮ったものです。お分かりのように、ここも紅葉が始まっています(夏には高山植物が咲きます)。この九寨溝から弓杠岭(峠)までの山道の途上には紅葉が見られます。
弓杠岭を過ぎたところが、写真3に見る、「岷江源」すなわち岷江源流です。岷江はここより発し、松潘県・茂県・汶川県の山間を流れて、都江堰市で成都平原に出、楽山市を経て宜賓市で金沙江と合流して長江となります。ここからの水が遠く上海市まで流れて海に注ぐのです。なお、弓杠岭を境に北側の九寨溝県は山が森で覆われているのに、南側の松潘県の岷江源流付近は草の湿原となっています。
10時半過ぎに九寨黄龍空港(2003年9月開港・2007年4月拡張 九寨溝88km・黄龍53km・川主寺12km)に着きました。この空港は高度3500mにある高地空港で、山頂を切り開いて建設されたため、気象条件(特に風)に厳しく、1年中遅延が珍しくない空港ですが、今回は往復ともほぼ定刻通りと恵まれました。
昼に空港を離陸した飛行機上から撮ったのが写真4です。山々の地肌が随所に露出し、明らかに山崩れの痕跡であることがお分かりでしょうか。この地点は震災のもっとも厳しかった地区の一つである北川県ではないかと思いますが、まさしく5月12日の汶川大地震の爪痕なのです。写真からも山崩壊の大きさが察せられるでしょう。
こうして、午後、成都に戻り、今回の旅行を終えました。
(2008.10.16)
〔追記〕 フォトアルバム「四川・甘海子と岷江源流」は、hhttps://1drv.ms/f/s!AruGzfkJTqxngpIEZtAsH0OFgKJogQです。
(2011/09.28)




!!!
また、九寨溝に行ってこられたのですね!!
これで、夏、冬、秋と3シーズン行かれたんですね。
うらやましいです。
私もおかげで2年も続けて九寨溝、黄龍を体験できましたが、
夏以外のシーズンは今のところ無理なので、レポートで楽しませていただきます。
鏡海、きれいに山が映って、まさに鏡ですね☆
ジュピターさん、こんばんは。「秋の九寨溝1日目」でも書きましたが、鏡海はかすかに波がありました。ここには、デジ一眼を抱えた人たち(中国人に加え欧米人も)が撮影に熱心でした。私は相変わらず4年目に購入したリコーGXで、広角(28mm)を基本として撮影しました。実は、寝過ごして、8時前入場の予定が遅れました。
相変わらず奇麗な所ですね。日本からのツアーはまだ再開していないのですね。私が行った2年前も10月下旬だったので同じような時期ですよね。行っておいて本当に良かったです。もう一度行ければいいな、、、
やすよさん、こんばんは。すでに、写真をアップ(「四川(紅葉の九寨溝)」)しているので、お気づきかもしれませんが、10・11日に続き、25・26日にも巡ってきました。(記事は後ほど)千載一遇のチャンス(観光客も少なく―週末で2千人程度、ホテルも格安)で、紅葉への再度の挑戦でした。2回ともゆったりと撮影ができました。数年前と異なり、今回はデジ一眼を抱えた、中国人の写真愛好者が目立ちました。それだけ経済的にも余裕ができたということでしょう。なお、日本からのツァーは近ツリなどは再開していますが、例年に比して数少ないです。空港では日本人ツァーを見かけましたが、溝内では見かけませんでした。